フランス・マルセイユで開催されている「オープン13 マルセイユ」(ATP250/2月20~26日/賞金総額62万0660ユーロ/室内ハードコート)のシングルス準々決勝で、前年度覇者で第3シードのニック・キリオス(オーストラリア)が予選勝…

 フランス・マルセイユで開催されている「オープン13 マルセイユ」(ATP250/2月20~26日/賞金総額62万0660ユーロ/室内ハードコート)のシングルス準々決勝で、前年度覇者で第3シードのニック・キリオス(オーストラリア)が予選勝者のノルベルト・ゴンボス(スロバキア)を1時間足らずのプレーの末に6-3 6-3で下してベスト4に進んだ。キリオスは15本のサービスエースを決め、自分のサービスからのポイントはわずか6ポイントしか落とさなかった。

 キリオスは次の準決勝で第2シードのジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)との初対戦に臨む。

 「今日の僕は、サービスもリターンも非常によかったと思う」とキリオス。「重要なのはコートに出て行って、すべてのポイントで懸命にプレーするということだけだ。僕は自分のリターンで、かなりアグレッシブにいけていると思う」。

 やはりサービスで威圧的なパフォーマンスを見せたツォンガは、フランス人対決となった準々決勝で今大会で2回優勝(2007年、2015年)している第7シードのジル・シモン(フランス)を6-4 6-1で下した。ツォンガはシモンのサービスを4度ブレークして8本のサービスエースを決め、ファーストサービスからのポイントの73%を取った。彼は相手に握られた3つのブレークポイントのすべてをしのぎ、自分のサービスはもれなくキープした。

 先週のロッテルダムでキャリア13度目のタイトルを獲得したツォンガは、今大会で3度目のトロフィをコレクションに加えようと努めている。彼は2009年と2013年に優勝している。

 もうひとつの準決勝は、ルカ・プイユ(フランス)対リシャール・ガスケ(フランス)の同胞対決に決まった。第4シードのプイユは15本のサービスエースを記録しつつ、ダニール・メドベデフ(ロシア)に4-6 6-1 6-4で競り勝った。

 「フルセットの試合にしては結構短かった。今夜は自分のプレーレベルの高さで勝ったわけではなかったとはいえ、勝利には満足している。自分のベストのテニスには程遠かったが、一年の大部分はこんなふうなものだ」と試合後、プイユは振り返った。

 「メドベデフはかなり驚くべき選手だ。彼が打った何本かのフォアハンドは、どうやってコートに入れたのかわからないようなものだった。完全に遅れてボールをとらえたように見えるのに、ウィナーになるんだ。でも、ブノワ(ペール)に対する彼の試合を見ていたから、できる限りコート内にボールを返していけば、そのうちミスするとわかっていた。まさにそれが起きたことだった」

 第6シードのガスケはもうひとつのフランス人対決の準々決勝で、第1シードのガエル・モンフィス(フランス)に6-7(5) 6-4 6-2で逆転勝ちした。これはガスケにとって、モンフィスとのツアー13度の対戦で6度目の勝利だった。

 「僕は相応しい度合いで攻撃的だった。ガエルに対しては過剰に攻撃的であってはならない。適切な加減でプレーできたと思う。第1セットをタイブレークで落としたのはきつかっただけに、第2セットの出だしでブレークポイントをセーブして3-0とリードできたのは大きかった」とガスケは試合を振り返った。「最終セットでは第2セットの勢いに乗って早めにブレークできたので、自信をもってプレーできた。いい試合だった」。(C)AP(テニスマガジン)