アラブ首長国連邦・ドバイで開催された「ドバイ・デューティーフリー選手権」(WTAプレミア5/2月19~25日/賞金総額266万6000ドル/ハードコート)のシングルス決勝で、第7シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)がシーズン2度目…

 アラブ首長国連邦・ドバイで開催された「ドバイ・デューティーフリー選手権」(WTAプレミア5/2月19~25日/賞金総額266万6000ドル/ハードコート)のシングルス決勝で、第7シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)がシーズン2度目の優勝を遂げ、初のトップ10入りを確実にした。

 スビトリーナは、雨のために2時間遅れで始まったこの試合で、第10シードのカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)を6-4 6-2で圧倒した。

 「本当にほっとしたわ。この試合に勝てばトップ10に入ると知っていたから余計にプレッシャーがあったの。ウォームアップしているときに、開催側がそのことを場内アナウンスで言ったものだから。あれは助けにはならなかったわね」とスビトリーナは試合後に言った。

 スビトリーナは第1シードのアンジェリック・ケルバー(ドイツ)をフルセットで倒し、決勝への切符を勝ち取っていた。

 今大会のタイトルは、スビトリーナがこれまでに獲得した6つのタイトルの中で、もっとも大きなものだ。これ以前の5つタイトルは、今月の台湾を含め、今大会よりグレードの低い大会でのものだったのだ。彼女は今、12連勝中でもある。

 「このような大きな大会で優勝したのは初めてだから、これは私にとって本当に特別な勝利」とスビトリーナは試合後のオンコート・インタビューで言った。

 「私はトップ10になることをずっと夢見ていた。トップ10入りを決め、その上それを今大会で優勝することでやってのけたというのは、本当に素晴らしいことだわ。シーズンの今後の展望にワクワクしているし、この大会で優勝できたということに興奮している」 

 スビトリーナはウォズニアッキとの2対戦に勝ったことになるが、昨年のマイアミ・オープンでの最初のものは、より激しい戦いの末の勝利だった。

 この試合は双方のプレーヤーがベースラインからプレーすることで満足していたが、違いを生み出したのは、おそらくスビトリーナの攻撃力だった。

 「私は少しスタミナ切れであるように感じていた。彼女はそこにつけ込んできた」とウォズニアッキは言った。「言うまでもなく、コート上で自分のやりたいことがわかっているのに、やることができないというのは歯がゆいことだわ」。

 スビトリーナは2度目のマッチポイントを逃さずとらえ、サイドラインに突き刺さるバックハンドを打ち込んでウォズニアッキにとどめを刺した。

 これはウォズニアッキにとって2週連続での決勝だったが、先週のドーハでもやはり優勝杯を獲り損ねていた。彼女の決勝での成績は、これで25勝19敗となった。

 「この週に起きたことから、多くのポジティブな部分を取って今後に生かしていきたい」とウォズニアッキは言った。「今年がいいシーズンになるよう願っているわ」。(C)AP(テニスマガジン)