オランダ代表の欧州選手権は、初戦となったウクライナ戦の数日前にフランク・デ・ブール監督に対して4-3-3への回帰を求める…
オランダ代表の欧州選手権は、初戦となったウクライナ戦の数日前にフランク・デ・ブール監督に対して4-3-3への回帰を求める飛行機を練習場に飛ばしたファンの疑念から始まった。同監督は広く批判されたが、時が彼の正当性を証明したのかもしれない。3-5-2のフォーメーションでは、今大会のサプライズであるデンゼル・ダンフリースが発掘された。
この25歳のPSVアイントホーフェンのフルバックは、重要な存在であることを証明しており、大陸のトップリーグへの移籍を加速させている。右ウイングバックとして、その驚異的な身体能力を出し惜しむことなく代表チームの攻撃を独占している。
188cmの恵まれた体躯に加え、爆発的なスピードを活かした攻守両面での貢献、2列目からの飛び出しは「オランイェ」に多くの選択肢を与えている。休むことなくサイドを上下動する姿は疲れ知らずだ。
すべてのグループで第2節が行われた訳ではないが、ダンフリースはロメル・ルカクとともに初戦と第2戦の両方でStar of the Matchに選ばれた唯一の選手である。オランダは2連勝で早々にノックアウトステージへの進出を決めたが、ダンフリースの重要な場面での2ゴールは際立っている。
デンゼル・ダンフリースは今でこそオランダ代表でプレーしているが、2014年にはアルバ代表として2試合に出場していた。カリブ海の国にルーツを持つ彼は、2度の親善試合で1ゴールを決めた。しかし、2018年10月に現FCバルセロナの監督であるロナルド・クーマンから声が掛かりオランダ代表に呼ばれた。それから21キャップを数え、今では欧州選手権で輝くブレイク候補となっている。オーストリア戦では、スタンドから見届けていたクーマンに再び素晴らしいパフォーマンスを見せた。
フレンキー・デ・ヨングが帝王のような中盤を創造し、攻撃にも頻繁に関与するワイナルドゥムとデ・ローンが盾となり、ダンフリースとファン・アーンホルトの両翼がサイドを駆け上がる。デパイは目に見えるリーダーで、ベグホルストは教科書通りのゴールゲッター、ベンチにいるドニエル・マレンが状況を変える。ファン・ダイク不在の最終ラインはやや心許ないが、7年ぶりの大舞台でオランダが躍動する準備はできている。