今月27日に開催される格闘技イベント「RIZIN.29」にて、ワンナイトトーナメントへ出場する白鳥大珠が16日、所属するTEPPEN GYMで公開練習を行った。

練習後、本誌独占インタビューに応じた白鳥。今回のトーナメントに対する思いや意気込み、さらにはこのトーナメントの提案者・皇治への「ある思い」について語ってくれた。

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自分が強くなればいいだけ。相手に合わせる必要はない


普段は立ち技打撃格闘技団体「RISE」をホームグラウンドとして戦う白鳥にとって「RIZIN」への出場は2019年大晦日ぶり。久々となる「RIZIN」出場について、

「今回のトーナメントは決勝までいくとメインカードで戦うことができる。久々に『RIZIN』の舞台で盛り上げることが出来て嬉しい気持ち」と語る。

今回白鳥が出場するワンナイトトーナメントは、皇治の提案により、(皇治含めた)計4選手が集まり実現されるもの。

兼ねてより皇治との対戦を熱望していた白鳥は、今回のトーナメントについてこう思いを明かす。

「正直、皇治選手と僕のワンマッチでいいじゃんと思いました。皇治選手は『俺に文句がある奴を集めたトーナメント』と言っていましたが、今回の参加者で色々言っていたのは僕だけですからね。梅野(源治)選手に関しても元々何か言っていた訳でもなく、髙橋(亮)選手も、ポッと出てきた感じなので。だから、体重も(皇治に)合わせてやるから、ワンマッチでいいじゃんという感じでした」

先日行われたトーナメント組み合わせ抽選の結果、白鳥が1回戦で戦う相手は髙橋に決定。皇治と対戦するためには、まずはこの戦いに勝利し決勝に勝ち上がることが絶対条件となるが、これについて白鳥は

「髙橋選手に関してはちょいちょい対策をしています。決して弱い選手ではないですが、普通にやれば問題なく勝てる」とコメント。

今回1日でトーナメント全試合が消化されるため、決勝に進出する場合、既に対戦が決まっている髙橋含め全3人分の対策を考える必要があるが、そこに対して白鳥は特に意識をしてはいないという。

「そこまであれこれ考えていないですね。自分が強くなればいいだけなので、相手に合わせる必要はない。練習量をいつも以上に上げたくらいで、特別なことはこれといってしていないです」

女性ファンには「モテを演じ」、男性ファンには「舐められている」

今回試合が行われる大阪は、トーナメント提案者である皇治の地元ということもありファンの間では大いに盛り上がりを見せている。皇治のSNSではおよそ数千枚の用意があった「皇治軍団応援席」が完売したとのことで、白鳥にとってはかなりのアウェーとなることが予想される。

だがそんなことは関係はなく、むしろチャンスだと白鳥は言う。

「(皇治が)人気なのかは分からないですけど、向こうはファンも多いと思う。だからこそ、実際に戦ってみたら、(自分と)これだけ差があるんだよと見せつけるチャンスですよね」

皇治自身も「モテてしゃーない」と度々口にするほど、男女問わずファンが多いのは事実かもしれない。

だが、これに対し白鳥はこう言及する。

「男女共にモテていると言っていますけど、女性ファンに関してはモテを演じているだけだと思うんですよね。自分で(ファンを)用意しているんじゃないの?って感じです(笑)男性ファンに関しては舐められているだけだと僕は思います。先日の『RIZIN.28』でも、53kgの大崎(孔稀)選手に試合をやりたいって言われていましたからね。舐められていますよね。普通自分より下の階級からそんなこと言われないですから。それをモテと言うのは勘違いがすぎますよ」

とはいえ、公開練習後の記者会見では、皇治のファイターとして評価する点として「倒されないと言う気持ちの強さ」と口にしていた白鳥。

これまでKO負けのない皇治との戦いを見据えてこう語っている。

「1番は圧倒的な力を見せつけて倒したいですよね。1Rで終わらせちゃうのが1番かなと。それか、何も出来なかったと思わせるくらい3R通してボコボコに殴り続けての判定勝ちとか。以前の天心戦も何も出来てなかったじゃないですか。ああ言う感じでみせるのもありですね」

「俺のカバン持ちはお前だ」と言うところで俺らの戦いは終了したい

いよいよ試合まで2週間を切ったが、現在のコンディションについては

「いつも調子が良いと言っているが、今回はいつもにまして調子が良い」と好調をアピールする白鳥。

最後に今大会への意気込みをこう語った。

「2月から久々の試合になりますが、ここ最近自分の強さを見せられていなかった、このトーナメント2試合で満足してもらえるような試合を見せて、必ず優勝します。
皇治選手は皇治選手で今回優勝出来なかったらヤバイと思いますし、自分自身もこれは優勝して当たり前だと思っている。決勝で皇治選手と盛り上げて勝利し、『俺のカバン持ちはお前だ』と言うところで俺らの戦いは終了したいと思っています」

なお、本誌の公式YouTube上に公開されているインタビュー動画では、組み合わせ抽選時に皇治から渡されたカバンについて、「もしあのカバンが高級ハイブランドだったらどうしていたか?」など試合後の行方の計画を含めて語っている。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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