2019年・2020年の「全仏オープン」男子ダブルスで優勝したアンドレアス・ミース(ドイツ)は、自宅で膝の手術後のリカバ…

2019年・2020年の「全仏オープン」男子ダブルスで優勝したアンドレアス・ミース(ドイツ)は、自宅で膝の手術後のリカバリーに専念し、ペアを組んでいたケビン・クラウィーツ(ドイツ)は、新パートナーのオリア・テカウ(ルーマニア)と大会に出場。Tennis World USAが報じた。【動画】ルー・イェンシュン&西岡良仁 vs ケビン・クラウィーツ&オリア・テカウ/男子ダブルス2回戦

クラウィーツは、ダブルスのパートナーであり親しい友人でもあるミースがいないパリへの旅には違和感があったと言う。二人の「全仏オープン」3連覇は叶わぬ夢となった。

クラウィーツは今年、テカウと組んでダブルスに出場する。「一緒に行かれないのは、やっぱり少し落ち着かない気分だ」とクラウィーツは語った。「練習しようとしたんだけど、その後で彼が言った。“難しい決断だけど、今手術を受けることにするよ。そうすれば、あと何年か続けられる可能性がある”と。そして僕はそこに突っ立って考えた。そしたら僕はどうするんだ?って」

そしてミースは言う。「簡単なことじゃなかった。もちろん、彼に活躍して欲しいし、試合に勝って欲しい。でもちょっと心がざわついたよ。彼の隣でプレーしたかった、一緒に戦いたかった、もっと一緒に試合に勝って優勝したかった。僕らはこの3年間一緒にプレーしてきた。でもこの状況を受け入れたよ、初めは難しかったけどね」

「初めの数週間は特にひどかった、当分試合に出られないとわかっていたから。でもその後、今の状況を受け入れて、もう試合を見ても大丈夫になったよ」

クラウィーツとテカウは成功を収め、現在年末の最終戦への出場権を争うレースで11位につけいる。「僕らの目標は全てのトーナメントに出て優勝を目指し、他の選手全員をやっつけてビッグトーナメントで優勝することだ」とクラウィーツ。「アンディ(ミース)の手術は運が悪かったけど、早く回復して試合に出られるようになることを祈ってる。それまでは日毎、週毎、オリアとやっていく」

クラウィーツとテカウのペアは「全仏オープン」で準々決勝まで勝ち進み、第2シードのフアン セバスチャン・カバル(コロンビア)/ロベルト・ファラ(コロンビア)にフルセットの末に敗れた。

(テニスデイリー編集部)

※写真は2020年全仏オープンで優勝したミースとクラウィーツペア

(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)