世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)の2度目の優勝で幕を閉じた「全仏オープン」。その優勝に一役買った大学…

世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)の2度目の優勝で幕を閉じた「全仏オープン」。その優勝に一役買った大学生がいたと、米USA Todayが報じている。【関連記事】ナダル5連覇の夢潰える。ジョコビッチが決勝進出[全仏オープン]

ジョコビッチは決勝で第5シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)相手に、2セットダウンからの大逆転勝利を収めた。だが、その前に準決勝で最有力候補のラファエル・ナダル(スペイン)を破ったことを忘れてはならない。ナダルは「全仏オープン」を13度優勝しており、準決勝までの通算成績はなんと105勝2敗だった。

そんなナダル対策としてジョコビッチは準決勝の前日に練習相手を探していたのだが、そこで指名されたのが地元フランス出身でアメリカの大学に通うレオ・ブレッソンだった。ミシシッピ州にあるウィリアムケアリー大学のテニス選手として活躍するブレッソンがこの一生に一度のチャンスを手にできたのは、彼もナダルと同じく左利きだからだ。

同大学のテニスチームを指揮するヘッドコーチのマーク・ラックスは「ナダルは左利きなので、ノバクは完璧な準備をするために左利きの練習相手を探していました」とメディア向けの声明の中で述べている。「レオも左利きですから、準決勝の前日の練習相手に選ばれたというわけです。ノバクはナダルに勝ち、この試合がこれまで戦った試合の中でベスト3に入ると話しています」

ブレッソン自身もこの貴重な体験について回想。「“全仏オープン”のようなグランドスラムの会場で、世界ナンバーワンの選手と一緒に練習できる機会はそうそうありません。彼はすでにそうですが、間違いなくこのスポーツのレジェンドになるでしょう。最終的に、ロジャー・フェデラーやラファエル・ナダルよりも多くのグランドスラムタイトルを獲得すると思います」

2020~2021年シーズンの大半においてブレッソンは、ウィリアムケアリー大学が所属するアメリカの全米大学対抗競技会(NAIA)によって、シングルスで2位にランク付けされていた。さらにNAIAの年間最優秀新人賞に輝き、NAIAの全アスリートの中からトップ選手の一人に選ばれている。最終学年を迎えるブレッソンはこの秋にミシシッピに戻り、同大学のビジネススクールでMBAを取得する予定となっている。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「全仏オープン」でのナダル

(Photo by Frank Molter/picture alliance via Getty Images)