今月27日に大阪で開催される「RIZIN.29」にてKICKワンナイトトーナメントに出場する白鳥大珠が16日、所属するTEPPEN GYMで練習を公開。スパーリング、ミッド打ちなどを披露した後、マスコミ取材に対応した。

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新型コロナウイルスの影響で当初の5月末開催から1ヶ月延期となった今大会。今回の延期について白鳥は、

「5月末に向けて仕上げてはいたものの、2月の試合で骨折していて正直調整期間がなかった。その中でできることはやっていたが、延期になったことで最高の状態まで仕上げることができた。僕にとってはプラス」

とコメント。

前戦となった2月の「RISE ELDORADO 2021」では原口健飛相手に0-3の判定負けを喫し、左足骨折の怪我を負った白鳥。

本格的な練習再開は4月後半だったというが、フィジカル的に十分な練習が行えなかった期間だからこそ強化できた点もあるという。

「足が骨折して動けなかった期間、何もしてなかったわけでは無い。今まで自分の中に足りなかったことをプラスしてやってきた。具体的にはメンタル面が強化されたと思います。あの時(2月の試合)のダウンは正直効いてなかったけど、焦りが出たことで、その後に影響が出た。そういった部分でも、この期間にメンタル面を磨きましたね」

さらに、メンタル面以外にも「視野が広がった」と話す白鳥。

「そういった面でも、先日の『RIZIN.28』もそうですしMMA(総合格闘技)にも興味を持ちました。元々MMA自体そんなに詳しく見てなかったんですが、最近は見るようになりました。」

その「RIZIN.28」では、同じホームグラウンドであるRISEで戦うブラックパンサーベイノアがMMAルールで初出場。試合前には

「同じキック選手の立場からすると、とにかく打撃で見せて欲しい」

と語っていた白鳥。結果は惜しくも敗戦となったものの、白鳥の言葉通り、持ち前の打撃力を魅せ、大いに観客を湧かせていた。

そのベイノアからバトンを受け継ぎ、今度は白鳥が出場する番だ。

総合格闘技を中心とするRIZINにキック選手が出場することに対し、白鳥はこう語る。

「毎回RIZINに出場するたびに言っていますが、キックのおもしろさを伝えていきたいですね。なんだかんだみんなMMAが好きで見ていますけど、打撃で戦っている時が1番盛り上がると思うんですよ。だったらキックだけでも盛り上げられると思います。」

このトーナメント優勝で観客を湧かし、キックボクシングの魅力を広げられることに期待したい。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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