左利きプレーヤーのサーブに対するリターンの仕方を詳しく解説人口の約1割しかいな…
左利きプレーヤーのサーブに対する
リターンの仕方を詳しく解説
人口の約1割しかいないと言われる「左利き」。しかし、10回に1度は当たる確率なのだから、その特徴、対処方法は知っておいて損はない。特にサーブに関しては、右利きとは逆の球筋になるため、苦手とする人も多い。そんなサウスポー対策について紹介!
※解説/内山伸一郎:MTSテニスアリーナ三鷹ヘッドコーチ。自身国内大会をプレーヤーとして転戦し、20年近いコーチ経験と試合経験を生かして皆様の上達をサポートする実力派コーチ。
※『テニスクラシック・ブレーク』2019年7月号に掲載したものを再編集した記事になります
【動画】サウスポーのサーブに対するリターンを動画でチェック!
【サウスポー対策1】
「大きく曲がる前にボールを捕らえる」が鉄則
右利きとは逆に曲がるサーブに、どう対処する!?
左利きプレーヤーの「スライスサーブ」「トップスライス・サーブ」は、右利きとは逆の球筋。そのため、慣れていないと(特に体に食い込んでくるボールは)距離感がズレやすいものです。特に、前衛がいるダブルスでは、中途半端なリターンはポーチボレーの餌食となります。
リターン対処法、最大のポイントは『前で構え、前で捕ること』。これは右利きのスライス系サーブでも、言えることですが、後ろで捕らえるほど、曲がりが大きくなり、苦しいリターンとなります。これは、前衛が待ち構えているダブルスでは特に! 恐れず、前で構え、前に踏み出しましょう。
曲がりが大きくなる前にインパクト!
「ベースラインの中で捕らえられるか」を目安にしよう
◎GOOD
「前」で構える
<デュースサイドでの位置>
<アドサイドでの位置>
理想は、曲がりが少ないベースラインの中で捕らえること。そのためにも、構える時は「前」がベター
大きく曲がる前にステップして、リターンというのが、曲がる系サーブ対応の大前提
△NOT GOOD
「後ろ」で構える
<デュースサイド>
<アドサイド>
シングルスならばこの位置でOK。ダブルスの場合では、この位置では相手に時間を与えてしまい、曲がり幅も大きくなるのでオススメしない
曲がってから捕ると、よりリターンが苦しくなる…
【サウスポー対策2】
食い込むコースは「バックハンド」での対処がオススメ
フォアハンドでガシャる人は特に必読!
ボディーのコースで、体に食い込んでくるスライス系サーブは非常に厄介! 距離感をはかりにくいため窮屈なスイングになり、ミスヒット(ガシャる)しやすいのです。フォアハンドで打つ方法(次のページ参照)もありますが、食い込んでくるサーブには『回り込みバックハンドで対処する』のがオススメです。
気をつけたいのは、スタンスを問わず『しっかり肩を入れる&体を開かずにスイングする』こと。特に片手バックでは、右肩を支点にスイングするので、開いて動いてしまうと余計に間に合わなくなります。
△NOT GOOD
サウスポーの曲がるサーブは、フォアハンドでリターンしようとするとスイングが詰まりがち…
横に動く「クロスステップ」を素早くできるようにしよう!
回り込みバックハンドのために大事なのがステップ。スプリットステップ後、『クロスステップで右斜め方向に動きだす』のです。そのステップと同時に「肩を入れる動作」(片手打ち・両手打ちともに)を忘れずに!
◎GOOD
片手バックでリターン



◎GOOD
両手バックでリターン



片手打ちの人は「右肩の張り」を確認!
片手打ちは、特に高い場所で力が入りづらい打ち方です。それを補おうとして力むと体の開きが早くなり、余計、強打は不可能になります。
そこで、フォワードスイングに移るタイミングで『右肩にストレッチ(張る感覚)があるかを確認』してみましょう。力んでしまうと、このストレッチは感じられません。脱力することで、右肩を支点としたスイングが可能になるのです。
◎GOOD
体を開かず、右肩を支点にスイング!
コースも隠しやすい
片手打ち・両手打ち共通
(1)しっかり肩を入れる
(2)体を開かずにスイングする
◎アドサイドでももちろん使えるよ!


×BAD
遅れないように…と力むと体の開きが早くなって余計に打てなくなる
肩を開かず「フェイスの角度」でコースを調整すべし!
バックハンドのメリットは(体の開きが早くなければ)「コースを隠しやすい」ことにあります。イメージは、打つまでは上体をキープすること。デュースコートでは「逆クロス方向」、アドコートでは「クロス方向」が基本となりますが、フェイスの向きだけでコースを変えることで、相手をあざむくことができます。コースを隠して前衛アタックを仕掛け、相手を動かすことは、ダブルスで役立つはずです。
片手バック
〈逆クロス方向〉
〈ストレート方向〉
両手バック
〈逆クロス方向〉
〈ストレート方向〉
体は開かず、打ちたい方向にフェイスの角度を向ける
<後編に続く・・・>