オリンピックは単複出場へ「最初から出るつもりでいた」と錦織6月15日、ATP5…

オリンピックは単複出場へ
「最初から出るつもりでいた」と錦織

6月15日、ATP500「ノベンティ・オープン」(ドイツ・ハレ)、錦織圭(日清食品/世界ランク49位)は1回戦で、予選勝者のリカルダス・ベランキス(リトアニア/同84位)と対戦。6-3、2-6、6-2で芝コートの初戦を勝利した。

【表】錦織圭1回戦スタッツ(成績)をチェック


全仏オープンでは2年ぶり7度目となるベスト16入りを果たした錦織は、当初「メルセデス・カップ」(ドイツ・シュツットガルト/ATP250)にワイルドカードで出場予定だったが、出場を回避。今大会を芝サーフェスの初戦に選んだ。

第1セット、ベランキスにミスが出たことで2ブレークを奪って6-3で先取した錦織。だが第2セットは、「相手のリターンがよくなったのと、ストローク戦でもミスが少なくなって、彼のフラットの球が深く入ってきて」錦織側にミスが出て2-6。初戦からフルセットの戦いとなったが、6-2で締めて2回戦に駒を進めた。

「ファイナルでも彼のほうが最初は優勢だったので、急に流れが自分に来たという感じでしたね」と振り返った錦織だが、芝シーズンの1試合目ということもあって、「アップダウンがあったけど、大事なところでポイントが取れて、取ったセット的には簡単に取れたので、まぁまぁでしたかね」と悪くないスタートだったと語っている。

2回戦では、急成長中の若手セバスチャン・コルダ(アメリカ/同52位)との初対戦が決まっている。「本当にちっちゃなころから知っている」という錦織は、コルダについて「トップに行ける素質をけっこう持っている選手」と高く評価している。1回戦では第6シードのロベルト・バウティスタ・アグ(スペイン/同10位)を倒しているコルダだけに、2回戦は難しい試合になりそうだ。

以下、会見での錦織の一問一答(記者会見全文)である。

Q.芝コートで約2年ぶりの実戦。率直な感想をお願いします。

「やっぱり久々感はありましたね。ちょっと慣れないところもありましたけど、1試合目にしては、まぁまぁの得点はあげられるのかなと。ちょっと2セット目、ブレークダウンしちゃったところはありましたけど、サーブがよかったのと、大事なところでしっかり安定してミスをせず、アップダウンがあったけど、大事なところでポイントが取れて、取ったセット的には簡単に取れたので、まぁまぁでしたかね」

--{ウィンブルドンに向けてうまく調整していきたい}--
Q.ウィンブルドンまで2週間、芝への準備をどうしていきたいですか?

「毎年そうですけど、やっぱり芝のシーズンが少ないというところで、うまく調整して入りたいですね。こういう試合をすることで調整点も直さないといけないところが見つかってくるので、うまく調整していきたいですね」

Q.第2セットで勢いを失って、第3セット切り替えられた。メンタル面の切り替えはどうしていたのか?

「今日はあまり考えていなかったです。悪いところは、けっこうありましたけど、あまり気にせず。1試合目だし、そんなに気にせずやっていましたね。あまり考えすぎるのもよくないかなというのもあり。2セット目、相手のリターンがよくなったのと、ストローク戦でもミスが少なくなって、彼のフラットの球が深く入ってきていたので、ちょっと調子を取り戻してきたのかなという怖さは、ファイナルにいく時にありましたし、ファイナルでも彼のほうが最初は優勢だったので、急に流れが自分に来たという感じでしたね」

Q.東京オリンピック出場に向けて順位的に決まったようですが、感想を教えてください。

「プロテクトがあるので、最初から決まっているようなものですけど。最初から出るつもりでいたので(笑) 今どうこうというのはないですけど、近づいてきているなというところはありますよね。

まだまだ緊張とか、そういうところまでは行っていないですけど、ちょっと前まで半年前とか1年前とかという感じだったので、今はこういう状況なのでやるのは、ニュースを見ている限りだとやるのは、やるんでしょうけれど、まだ100%前向きではないというのか。どうなるのだろう? というのが頭の中にあるので、まだ100%気持ちが向かっているかというと、もうちょっと直前になって、いろいろと把握してからじゃないと気持ちは入ってこないのかなと思います」

Q.マクラクラン勉(イカイ)とのペアでダブルスも出場しますか?

「はい。出ます」

Q.試合中、アンパイアにスピーカーを指摘しているシーンがありましたが、何があったのでしょうか?

「急にザザザって音が聞こえてきて、年齢的なものなのか、審判は最初聞こえないと言っていたけど、向こうにいるベランキスは普通に聞こえていたので、“あぁ、これが若い人しか聞けないやつか”と思って。自分もそんなに若くないですけど、けっこうな音だったので」(※淡々とした口調で冗談を語った)

--{2回戦の相手コルダは「トップに行ける素質をけっこう持っている」}--
Q.2回戦で対戦するコルダの印象を教えてください。

「コルダは、本当に小っちゃなころから知っていて、お父さん(ペトル・コルダ氏)が(ラデク・)ステパネクのコーチをしていて、その連れみたいな感じで小学生のころから知っていたので、ここまで強くなるとは思っていなかった。小さな頃から知っているので。

サーブがよくて、ストロークも両方安定しているので、そんなに隙がない選手でボレーもできるし、トップに行ける素質をけっこう持っている選手ですね。サーブがやっぱりいい分、芝は強いのかなと思いますね。初めての対決で、同じIMG育ちなので、試合をしたことはないですけど、練習は何回もあるので、いろいろな意味で楽しみな選手です」

Q.芝のシーズンは短い。この大会で重視したいポイント、感覚はどんな部分でしょうか?

「やっぱりフットワークですかね。どうしても芝での動きが、自分の中でいまだ100点だと思っていないので。昨日の(ロジャー・)フェデラーの試合を見て、本当に動きがスムーズで無駄がないというか。どのコートでも(彼のフットワークに)無駄はないですけど、芝でプレーしていることを感じさない動きというか。

ああいうのを見ていると、自分はまだまだだなと動きの面ではそう思いますね。そこが自分ももうちょっと上手くなれば、ディフェンスとかも上手くなるだろうし、スライスの使い方とか。今日はサーブがよかったので、このサーブの感じは続けたいなと思います」

Q.芝のフットワーク、どういう感じがやりにくい?

「滑ってというか、止まって動き出すところ、振られた時のディフェンスが、ロジャーなんかを見ていると、無駄のないステップというか、自分の場合、まだ微調整をしてしまったり、ちょっとうまくボールに入れない時があったりするんですけど、止まってまた動き出すというところで、あまりスピードが活かせない。芝とかクレーは、どうしても切り返しの部分で滑っちゃって加速が難しいので、そこが課題点ですかね」

Q.全仏の前に、「結婚しても変わらないけど、家族が増えたら変わるかな」と言っていましたが、(奥様が妊娠して)心境の変化はありますか?

「(質問の最後のところで食い気味に)まだ変わりません(笑) 最初の数ヶ月はあまり変わらないんだなと思っていましたが、やっぱり近づいてくると自覚もしだしたり、僕自身があまり痛みとかない分、どうしてもやっぱりお母さんには実感としては負けますけど、ちゃんとしないといけないなという。1日何時間もゲームをする人生が終わるんだなというのはありますね(笑) (ゲームを教えてあげたら?)そうですね。うまい人とやりたいので。一緒にやれたらいいですけどね」