開幕が目前に迫ってきている第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。2009年以来、2大会ぶり3度目の優勝を狙う侍ジャパンは1次ラウンドのプールBでキューバ、中国、オーストラリアと同組となった。■MLB公式サイトがWBC1次ラウン…

開幕が目前に迫ってきている第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。2009年以来、2大会ぶり3度目の優勝を狙う侍ジャパンは1次ラウンドのプールBでキューバ、中国、オーストラリアと同組となった。

■MLB公式サイトがWBC1次ラウンドB組を展望、「日本が本命」

 開幕が目前に迫ってきている第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。2009年以来、2大会ぶり3度目の優勝を狙う侍ジャパンは1次ラウンドのプールBでキューバ、中国、オーストラリアと同組となった。3月に開催される本番を前にMLB公式サイトがそのB組について特集を組み、「日本はクラシックのファーストラウンドで大本命」と展望している。

 侍ジャパンの大会前の評価は決勝ラウンドの舞台となる米国でも高まりを見せている。今回の特集記事では「来月、ドジャースタジアムでチャンピオンが戴冠の時期を迎える頃には、日本は全4大会で準決勝に進出する唯一の国になりそうだ。たとえ今年のロースターでメジャーリーグに所属している選手がただ一人ノリ・アオキだったとしても」とレポートし、日本の4大会連続4強入りを有力視している。

 直前で欠場が決まった二刀流右腕、大谷翔平(日本ハム)については「確かに日本は衝撃的な腕とパワフルなバットを持つ二刀流の中核を失った」としながらも、「日本の投手陣はプールBのオーストラリア、中国、キューバ相手に勝ち切るだけの、十分な選手層を備えている。特に慣れ親しんだ東京ドームという舞台で」と分析している。

 投手陣では菅野智之(巨人)に注目。これまでの成績や国際大会での経験も紹介しつつ、「投手に関してもっとも重要なことは安定ということ。彼にはいつでもクオリテイ・スタート(6回を自責3以内)を計算できる」とレポートしている。

■打線は前回よりも「間違いなくパワフル」

 一方、打線については準決勝でプエルトリコに敗退した前回チームよりも、「よりダイナミック」と評価。「09年のチームよりも間違いなくパワフル」と指摘している。その中でも山田哲人(ヤクルト)に注目し、「もっとも完璧な攻撃的な選手」と称賛している。また、特集では筒香嘉智(DeNA)、中田翔(日本ハム)らの名前も挙げている。

 B組の「必見の選手」としては山田、筒香、中田、坂本勇人(巨人)、鈴木誠也(広島)ら侍ジャパンの5選手を挙げ、鈴木については「22歳でカリスマ性を示している。30本塁打30盗塁を可能な選手としてヤマダに加わるポテンシャルがある」と紹介。鍵となる試合に3月8日の中国-キューバ戦を挙げ、勝ち上がりは日本とキューバの2か国と予想している。

 侍ジャパンは25日にソフトバンクと練習試合を行い、壮行試合、強化試合の計5試合を経てチームを仕上げていく。初戦は3月7日のキューバ戦。日本は最高の状態で本番を迎え、1次ラウンドから勢いに乗ることができるか。