■6月13日/JリーグYBCルヴァンカップ プレーオフステージ 第2戦  浦和レッズーヴィッセル神戸(駒場) JリーグY…

■6月13日/JリーグYBCルヴァンカップ プレーオフステージ 第2戦  浦和レッズヴィッセル神戸(駒場)

 JリーグYBCルヴァンカップのプレーオフステージ第2戦のため、駒場競技場で激突した浦和レッズとヴィッセル神戸。プライムステージ進出をかけた熱い戦いは2-2の引き分け。キャスパー・ユンカーのループシュートやアンドレス・イニエスタの直接FKなど美技が飛び出した。

 そんな一戦で、別の戦いも繰り広げられた。浦和レッズサポーターとヴィッセル神戸の酒井高徳の間で火花が飛び交ってしまったのだ。右サイドバックで先発した酒井は、浦和サポが集まる熱いゾーンでプレーをすることが多かった。サポの熱い声や応援がピッチに響くのは駒場競技場だからこその特性だが、時に、大きな声となることもあった。そこで酒井が、サポーターに向けて“お静かに”を表すかのように、口に人差し指を添えるポーズを取った。これを、浦和サポの一部が“挑発”と受け取ってしまったのだ。

 その後、酒井がボールを持つたびに、タイコがどんどんと鳴り響き、さらには怒号も飛び出す始末。当然、観客席で声を出すことは禁じられている。酒井はそうした行為に対し、気にしない素振りを見せてプレーを続けたが、一向に一部サポーターの行為や声は止まらない。“駒場抗争”とも言うべき険悪な空気が生まれたのだ。

■酒井は試合後に頭を下げに

 そんな中で仲裁役に入ったのが浦和DF槙野智章だ。主審に許可を得てサポーターのもとに近寄ると、右手を出して行為を押さえるよう要請。試合の真っ最中に、異例の行動で酒井との“抗争”に待ったをかけたのだ。

 ところが、“時の氏神”の決死の行動も完全には意味を為さなかった。後半途中から太鼓の威嚇はなくなったものの、試合終了まで酒井に対する罵声が止まることはなかった。

 結局、試合が終わると酒井がサポーターの元に訪れて頭を下げたのだ。誤解を与える仕草について謝罪したのだ。

 試合は浦和が2-2で引き分けて、プライムステージ進出を掴み取った。今季加入したばかりの選手が多い中で、伝統あるスタジアムでの試合は特別なものとなった。

 試合後、1ゴールを決めた小泉佳穂は、ヒーローインタビューで「すごく声が聞こえるスタジアム」と駒場を評したが、はたしてそれは、後味の悪さも残すものになってしまったのかもしれない。

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