12日に行われた欧州選手権のフィンランド戦で倒れたデンマーク代表MFクリスティアン・エリクセンは日曜日に行われたチャット…
12日に行われた欧州選手権のフィンランド戦で倒れたデンマーク代表MFクリスティアン・エリクセンは日曜日に行われたチャットで、自分の体調よりもチームメイトの体調を心配し、プレーするように促した。
「今朝、彼とみんなでビデオ通話をして、スクリーンを通して彼の笑顔を見れた。そして、『みんなどうしてる?君たちの方が調子悪そうだね。今からトレーニングに行かないと』とクリスティアンは我々を気遣ってくれた」とデンマークのカスパー・ヒュルマン監督は記者会見で明かした。
同監督はインテル・ミラノのミッドーフィルダーの発言を「日常」と表現した。「彼は自分のことを考える前に他人のことを考える。クリスティアンは我々にプレーを続けてほしいと言っているので、我々はそれを実行する。クリスティアンのためにプレーする」
デンマーク人監督は、「元に戻る」ことを目指し、今週の月曜日からトレーニングを再開すると述べたが、全員が心理的なサポートを受けているものの、状態は個々によって差があることを認識している。
「クリスティアンは安心して任せられる。私たちの仕事は選手の気持ちを高め、木曜日(ベルギーとの第2戦)に向けて準備を整えることだ」
デンマーク代表チームのスポーツディレクターであるピーター・モラーは、エリクセンと再び話せたことは「チームメイトに大きな安心感をもたらす」と語り、ダニッシュダイナマイトの歴史上初となるUEFA EURO84で、当時の大スター、アラン・シモンセンが初戦で負った大怪我を乗り越え、次の試合(偶然にもベルギー戦)に勝利して準決勝に進出したことを振り返った。「このチームはすべてのデンマーク人の心をつかんだと思う」
ヒュルマンは、キャプテンのシモン・ケアに特別な言葉を贈った。彼はピッチを駆け抜けて友人のもとに駆け寄り、蘇生を助け、エリクセンの妻を慰め、ピッチ上でもドレッシングルームでもリーダーとしての役割を果たした。「シモンはみんなの手本。真のリーダーだ」
エリクセンは、デンマークの左サイドの攻撃でボールを受けに行った際に、心臓発作を起こして失神した。ピッチ上での迅速な対応により、最悪の事態が懸念された30分後には安定した状態になり、その後コペンハーゲン市内の国立病院に搬送された。
試合は当初、UEFAによって中止されたが、選手たちがエリクセンの安否を確認し、試合に関わるすべての関係者の合意があった上で、約2時間後に再開された。メジャー大会でのデビュー戦となったフィンランドが、59分のヨエル・ポーヤンパロのゴールを守り切って勝利を収めた。