ブラジル・リオデジャネイロで開催されている「リオ・オープン」(ATP500/2月20~26日/賞金総額146万1560ドル/クレーコート)は、早い段階で上位シードやクレー巧者が敗れている。  第1シードの錦織圭(日清食品)は1…

 ブラジル・リオデジャネイロで開催されている「リオ・オープン」(ATP500/2月20~26日/賞金総額146万1560ドル/クレーコート)は、早い段階で上位シードやクレー巧者が敗れている。  第1シードの錦織圭(日清食品)は1回戦で地元ブラジルのトーマス・ベルッチに敗退した。試合中に感情を抑えきれずラケットを壊した錦織は、「ここ数年で最悪の試合だったと言えるかもしれない」と言っていた。  昨年のチャンピオンで第3シードのパブロ・クエバス(ウルグアイ)も1回戦で敗れた。また、昨年準優勝のクレー巧者、ギド・ペラ(アルゼンチン)も同様だ。シード勢、8人のうち5人が1回戦で敗れた。  それにより第2シードのドミニク・ティーム(オーストリア)にとっては、8度目のツアー・タイトルを獲得するための扉が開いたと言えるだろう。ティームは2回戦でドゥサン・ラヨビッチ(セルビア)を6-2 7-5で下し、準々決勝に進出した。  もっともティームは、錦織の敗退が何かを変えることはないと言う。  「この大会には(クレーで)強い選手がひしめいている」とティームは言った。「もし自分が100%でなければ、誰にだって負けかねない。みなが非常に手強いからだ」。  第5シードのアルベルト・ラモス ビノラス(スペイン)はファビオ・フォニーニ(イタリア)を6-2 6-3で、ニコラス・キッカー(アルゼンチン)はアーサー・デ グリーフ(ベルギー)を6-3 6-3で倒し、両者が準々決勝で対戦する。  ディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)はフェデリコ・デルボニス(アルゼンチン)を6-4 7-6(1)で倒し、次の準々決勝の相手はティームだ。  今大会は、可能な限りの宣伝を必要としている。というのも、今週は有名なリオのカーニバルが開催され、このカーニバルはほかのすべてを圧倒してしまうほどのものだからだ。  大会はまた、14度グランドスラムを制したラファエル・ナダル(スペイン)も欠いている。過去数年にわたり大会のトップシードとして多くのファンと注目をひきつけてきたナダルだが、今年は全豪オープン(準優勝)での疲労から出場しない道を選んだ。(C)AP