宮里藍サントリーレディス3日目 女子ゴルフの国内ツアー・宮里藍サントリーレディスは12日、兵庫・六甲国際GC(6517ヤード、パー72)で3日目が行われ、9位で出た青木瀬令奈(フリー)は7バーディー、1ボギーの66で回り、通算12アンダー。…

宮里藍サントリーレディス3日目

 女子ゴルフの国内ツアー・宮里藍サントリーレディスは12日、兵庫・六甲国際GC(6517ヤード、パー72)で3日目が行われ、9位で出た青木瀬令奈(フリー)は7バーディー、1ボギーの66で回り、通算12アンダー。首位の稲見萌寧に4打差の2位に浮上した。

 青木は前後半で3つずつスコアを伸ばし66をマーク。12アンダーまで伸ばし、首位と4打差で最終日を迎えることになった。「練習日からショット、パットともにあまり調子が良くなかったけど、修正した結果、ピンの位置が難しいホールでも攻めていけた」と振り返り、「久しぶりのいい位置での最終日。観客はいませんが、空気を楽しめたらいいなと」と笑顔を浮かべた。

 2017年以来、優勝から遠ざかっている28歳。「久しぶり」と振り返る通り、トップ10内で最終日を迎えるのは今季初だ。復調のきっかけはメンタル面にあった。スポンサーを通じて知り合った、レーシングドライバー松下信治から食事の席で受けたアドバイスが大きかったという。

「いいアドバイスを聞きました。ゴルフに対して前向きになれた。マイナス思考だったのが、いい方向に考えることができるようになりました」

 10代~20代前半の若い力が台頭する女子ゴルフ界で、中堅とも言える年齢に差し掛かってきた青木は、ぼんやりと引退の時期を考え始めていたという。そんな時に昨年はF2、今年からスーパーフォーミュラに参戦する、1学年下の松下の言葉が響いた。

「自分から(舞台を)降りることはないんだよと言われて。やりたくて、今の位置にいるんだから目の前のことだけを考えてやったほうがいいよ、って」

 別の舞台で世界を相手に戦うアスリートからのメッセージを力に変えた。昨年から継続してプレーヤーズ委員長を務める青木が、最終日はトップに立つ21歳の強敵・稲見に立ち向かう。(THE ANSWER編集部)