日本の東西南北で3つの日本代表が連日、白熱のゲームを繰り広げ、サッカーファンは大忙しの毎日ですが、読者の皆さまはいかが…
日本の東西南北で3つの日本代表が連日、白熱のゲームを繰り広げ、サッカーファンは大忙しの毎日ですが、読者の皆さまはいかがお過ごしですか? めでたく69歳の誕生日を迎えたベテランのジャーナリストは、飛行機の国内便や夜行バスであちこちのスタジアムを駆け巡り、代表戦やJリーグの合間には関西リーグの観戦と、ますますお元気そうでなによりです――。
■阪南大クラブが劇的勝利!
6月の前半は日本代表やU-24日本代表、そして女子日本代表の試合が全国各地で行われています。毎日移動して試合を見てからその町に泊まり、翌日もまた移動して試合を見て、その夜は夜行バスで移動……。そんな生活はまるでワールドカップのようです。
残念なのは、試合会場のほとんどが緊急事態宣言発出中の道府県なので試合は無観客で行われ、また夜の飲食もできないことです。
僕の誕生日である6月5日(久保建英と1日違い……正確に言うと48年と364日違い!)には札幌・新千歳空港から飛行機に乗って福岡空港に到着して、そのまま歩いてベスト電器スタジアムに直行。Uー24代表のガーナ戦を見てから地下鉄で博多駅に出て、そこから夜行バスに乗って神戸まで移動しました。
6月6日は神戸でJリーグYBCルヴァンカップ:プレーオフステージのヴィッセル神戸対浦和レッズの試合があったからです。しかし、考えてみれば6日は日曜日なので「昼にも何か試合をやっているだろう」と思って調べてみたら、神戸の西隣の明石市で関西リーグの試合がありました。「FC EASY02明石」対「阪南大クラブ」という試合です。
阪南大クが攻めるものの明石の守備も堅く、スコアレスのままアディショナルタイムに入ったのですが、90+3分に阪南大クが右サイドを崩してクロスを入れ、ファーサイドから飛び込んできた池田修志が決勝ゴールを決めるという劇的な試合でした。
■明石といえば東経135度の子午線
ちなみに明石の「きしろスタジアム」は、明石城跡の「明石公園」内にあり、バックスタンド後方には国の重要文化財である「坤櫓(ひつじさるやぐら)」が見えます。また、公園内には、日本には珍しいローンボウルス(芝の上のボウリングのようなスポーツ)のコートがありました。
さて、明石といえば……蛸なんですが、アルコールなしでどうやって蛸を楽しんだらいいのでしょう? 悩んだ僕は、なんとフレンチ・レストランで明石の鯛と蛸をいただいたのでした、ワイン抜きで!
そして、もう一つ。明石といえばお目当ては東経135度の子午線です(「子午線」というのは北極と南極を南北に結ぶ線=経線のこと)。
日本は世界の標準時と9時間の時差があります。その日本の標準時の基礎となるのがこの135度の子午線なのです。この子午線上を太陽が通過した瞬間が日本の正午と定められていました(現在では、時刻はもっと厳密な方法で決められています)。ぐるりと地球を1周360度。1日は24時間ですから15度で1時間の時差ということになります。そして、15×9=135というわけです。
鯛と蛸を食してから、僕は早速子午線を見に行ってきました。普通の住宅街の真ん中に明治43年(1910年)に設置されたという「大日本標準時子午線通過地識標」が立っていました。
その135度の子午線がここを通過していたとしても、特に明石が誘致のために頑張ったというわけではありません。たまたま、「それ」がここを通っていただけのことです。どこが基準(つまりゼロ度)になったのか? それが(皆さんご承知かどうか知りませんが)イングランドのロンドン南東部にあるグリニッジ(GREENWICH)でした。
世界標準時は1884年に決まったのですが、当時世界最大の経済大国であり、世界最強の海軍を擁していた英国に基準が置かれたわけです。グリニッジには王立海軍大学や天文台があり、それでこの地が選ばれ、そして、その結果、135度の子午線がたまたま明石を通過することとなったというわけなのです。