11日、キリンチャレンジカップ2021で日本代表はセルビア代表と対戦する。 5月28日のカタール・ワールドカップ(W杯)…

11日、キリンチャレンジカップ2021で日本代表はセルビア代表と対戦する。

5月28日のカタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選からスタートした今回のシリーズ。海外組にとってはこれで4試合目、国内組にとっては3試合目となる。

U-24日本代表とのイレギュラーな試合もあった中。今回の相手はセルビア。ユーロ2020の出場を逃したチームだが、確実にこのシリーズでは最も実力のあるチーム。日本にとっては最も重要な一戦となるだろう。

◆現在地を測れる唯一の戦い

DF吉田麻也(サンプドリア)が以前語っていた通り、アジア2次予選の相手は力の差があり過ぎて、自分たちの実力を測るのが難しい相手。7日のタジキスタンこそ苦戦したようにも見えたが、逆に日本側が普段組まないメンバー、そして国内組を揃えたことで均衡した展開となった。

これがベストメンバーで臨んでいたら、結果はもっと差がついていたようにも思う。それだけ、今の日本代表のレベルは上がっている。

9月からはアジアの強豪が揃って出場するW杯アジア最終予選が始まる。確実にこれまでの相手とはレベルが違い、ベストメンバーを揃えても多少は苦戦するだろう。しかし、その戦いに向けて、本来の現在を知ることがなかなかできていない。

今回のセルビア代表はベストメンバーではない。それでも、この先のカタールW杯欧州予選に向けて、アピールしたい若手は揃っている。主力は複数名おらずとも、ヨーロッパでプレーする高いレベルの選手が相手となれば、歯応えのある相手となるはずだ。

森保一監督も「世界で我々が勝っていく基準を確かめられること、測るには最高の対戦相手だと考えています」とコメント。この一戦に対しては「我々がどれだけ相手を上回っていけるかということを選手たちには思い切りトライして欲しいと思います」と語り、選手たちには欧州の強豪相手にトライを望んだ。

海外組が多い状況では、彼らにとっては普段対峙しているレベルの選手となり、本来の意味で代表活動を感じられるチャンスとなる。この先何を強化しなくてはいけないのか。どこを磨けば良いのかをしっかりと掴める一戦にしたいところだ。

◆“ピクシー”が率いるチームは

セルビアは4日に来日。7日にはジャマイカ代表と対戦しており、コンディション面で時差ボケがあるなどということはない状況だ。

チームとしてはFWルカ・ヨビッチ(フランクフルト)やMFドゥシャン・タディッチ(アヤックス)、MFセルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチ(ラツィオ)らなど主力選手が招集外。また、FWアレクサンダル・ミトロビッチ(フルアム)は招集されていたが、その後に辞退していた。

ドラガン・ストイコビッチ監督も「セルビアのベストチームではない」とコメントしているが、「その代わりに若いFWを連れてきた。その選手が力を発揮すれば、セルビアとして力が落ちることはないと思う」とコメントしており、チームにも自信を持っているようだ。

ストイコビッチ監督は今年3月に監督に就任。3月のカタール・ワールドカップ(W杯)欧州予選では、ポルトガル代表に2-2で引き分けると、アイルランド代表には3-2で勝利するなど好スタート。1月にはドミニカ代表(0-0)、パナマ代表(0-0)と引き分け、7日のジャマイカ代表戦でも1-1の引き分けに終わっており、チームを作っている途中だ。

3バックと4バックを併用するスタイルだが「どちらも戦えるようにということでテストしている」とし、チームの中でテスト段階とのこと。「私自身が考えているのは3バック、4バックの併用を選手たちが適応できる、理解できるかどうか」と語り、どちらでも対応していきたいと語った。

日本としては相手の出方によってどう対応するのか。日本の対応力にも注目していきたいところだ。

◆予想スターティングメンバー[4-2-3-1]

GK:権田修一

DF:室屋成、植田直通、昌子源、長友佑都

MF:守田英正、谷口彰悟

MF:伊東純也、鎌田大地、南野拓実

FW:浅野拓磨

監督:森保一

「U-24のオリンピック代表と試合をした時のスタメンが中心になっていくかなと思います」と森保監督は前日会見で明言。その言葉通り、ある程度の変更はあるにせよ、ベースはU-24日本代表戦ということになるだろう。

GKに関しては、U-24日本代表戦のままであればシュミット・ダニエル(シント=トロイデン)になるが、ここは権田修一(清水エスパルス)と予想する。なかなかないヨーロッパ勢との試合。2次予選では正守護神を務めている権田だが、正直言って仕事をする場面は少ない状況。その点で最終予選前にGKとしても難しい場面が訪れるであろうセルビア戦で起用すると予想する。

最終ラインだが、U-24日本代表戦で先発した室屋成(ハノーファー)、植田直通(ニーム)、長友佑都(マルセイユ)は継続して起用し、CBのコンビに昌子源(ガンバ大阪)を置くと予想する。トゥールーズからガンバ大阪に移籍して以降、久々の代表活動となる昌子。ロシアW杯では吉田麻也とコンビを組んでいたが、それ以来トップレベルの代表とは対戦がない。ここで再び、対人の強さを見せられるのか。元鹿島コンビの再現を予想する。

ボランチだが一角にはMF守田英正(サンタ・クララ)を予想する。ポルトガルに行って目覚まし成長を見せる守田だが、意外にもヨーロッパの代表チームと対戦するのは初めて。ポルトガルリーグで培ったものをしっかりと出せるのか。実力を測るには格好の相手だ。そして、もう1人は橋本拳人(FCロストフ)を予想したいが、谷口彰悟(川崎フロンターレ)が入るのではないかと予想する。

U-24日本代表戦はセンターバックで先発し、終盤にボランチでプレー。タジキスタン代表戦は後半途中からボランチに入った。この試合では3バックと4バックの対応力ということも求められる中で、ボランチとしても安定したプレーを見せる谷口を起用することで、3バックに可変することはいつでも可能となる。最終予選を見越しても、そのような対応力を試すには最上の相手と言えるだろう。

2列目は右から伊東純也(ヘンク)、鎌田大地(フランクフルト)、南野拓実(サウサンプトン)を予想する。盤石の2列目と言える中、セルビアのレベルでどこまでやれるのか。強豪相手のコンビネーションがどこまで通用するのかはこの試合1番の注目と言える。

そして1トップは大迫勇也(ブレーメン)が離脱したことで難しくなるが、ここは浅野拓磨と予想する。数カ月前まではセルビアのパルチザン・ベオグラードでプレーした浅野。セルビア人の特徴も理解し、このレベル、フィジカルの選手たちとの戦いにも慣れているはずだ。2列目とのコンビネーションを確認するという意味でも、しっかりとゴールを決めらるのか。今後を考慮しても、大事な一戦になると予想する。

日本代表vsセルビア代表のキリンチャレンジカップ2021は、11日(金)の19時25分から、ノエビアスタジアム神戸で行われる。