なでしこジャパンは10日、国際親善試のウクライナ代表戦をエディオンスタジアム広島で行い、8-0で圧勝した。 東京オリンピ…

なでしこジャパンは10日、国際親善試のウクライナ代表戦をエディオンスタジアム広島で行い、8-0で圧勝した。

東京オリンピックに向けたメンバーの最終選考の最中にあるなでしこジャパン。このウクライナ戦を含めて五輪メンバー決定までのこり2試合となった中、スタメンには主将の熊谷や長谷川、岩淵など海外組が顔を揃えた一方で、代表デビューとなる塩越も先発に抜擢された。

するとその塩越がいきなり結果を出す。5分、なでしこジャパンが最終ラインから前線へ送ったロングボールは相手に渡ってしまうものの、素早くチェックに行った岩淵がボックス左で相手のクリアミスを奪ってグラウンダーのクロス。これをボックス中央に走り込んだ塩越が右足ダイレクトで流し込み、デビュー戦で初ゴールを挙げた。

幸先よく先制したなでしこジャパンは、その後も菅澤のシュートや、両サイドバックの清水と北村による日テレ・東京ヴェルディベレーザコンビの攻め上がりで度々チャンスを演出していく。

スコア以上に日本が圧倒する展開となる中、30分に中島の右サイドからのクロスを岩淵が右足ダイレクトボレーで合わせて2点目。その8分後には、中島の右CKから、センターバックの宝田が岩淵同様に右足ダイレクトボレーシュートを突き刺し、これが代表初ゴールにとなった。

止まらないなでしこジャパンは、41分にも混戦の中からデビュー戦の塩越がこの日2点目を決めて、前半だけで4点のリードを得た。

後半も引き続きなでしこジャパンのペースに。ウクライナにほとんどボールを触らせずワンサイドゲームに持ち込む中、58分に塩越のパスから岩淵もこの日2点目をゲット。その後、塩越と菅澤を下げて、籾木と田中を投入した。

さらに67分には、三浦と長谷川に代わり林と杉田がピッチへ。76分には岩淵に代わって遠藤が投入されるなど、6つの交代枠のうち、ここまで前線の選手の入れ替えが目立つ采配に。

高倉監督の最終選考に向けての意図が見え隠れする中、途中出場の田中が味方との連携からゴールに迫る。その直後の80分の左CKのシーンでは、こぼれ球を同じく途中出場の杉田が突き刺して6点目。

その後、84分に初めて宝田を下げて土光を投入し、守備的カードを切ったなでしこジャパンは、相手のハンドで得たPKを田中が決めて7点目。90分には左サイドのクロスから、ファーサイドに走り込んだ籾木にもゴールが生まれ、大量8得点でウクライナに圧勝した。

次戦は13日に予定されているメキシコ戦となる。

なでしこジャパン 8-0 ウクライナ女子

【日本】

塩越柚歩(前5)

岩渕真奈(前30)

宝田沙織(前38)

塩越柚歩(前41)

岩渕真奈(後13)

杉田妃和(後35)

田中美海(後43[PK])

籾木結花(後45)