ブラジル・リオデジャネイロで開催されている 「リオ・オープン」(ATP500/2月20~26日/賞金総額146万1560ドル/クレーコート)のシングルス1回戦で、第1シードの錦織圭(日清食品)が地元ブラジルのトーマス・ベルッチに4-6 …

 ブラジル・リオデジャネイロで開催されている 「リオ・オープン」(ATP500/2月20~26日/賞金総額146万1560ドル/クレーコート)のシングルス1回戦で、第1シードの錦織圭(日清食品)が地元ブラジルのトーマス・ベルッチに4-6 3-6で敗れるという波乱が起きた。  先の日曜日に「アルゼンチン・オープン」の決勝で敗れていた錦織は、第1セットを落としたあと、フラストレーションからラケットをレッドクレーに叩きつけた。状況は少しもよくならなかった。錦織は第2セットの第1ゲームでサービスをブレークされ、一度も体勢を立て直して巻き返すことができなかった。  世界ランク76位とランキングこそはるかに下だが、ベルッチは当たると怖いクレー巧者。ツアー大会での唯一の対戦だった2015年全仏オープン1回戦では、錦織が7-5 6-4 6-4と競り合った末のストレートセットで勝っていた。それ以前の対戦は、2007年コロンビア・ボゴタのチャレンジャー大会で、ベルッチが6-3 3-6 6-3で競り勝っていた。

 ちなみに錦織は、昨年のメンフィスに優勝して以来、6度のシングルス決勝のすべてで敗れている(マイアミ、バルセロナ、トロント、バーゼル、ブリスベン、ブエノスアイレス)。

 また、第6シードのダビド・フェレール(スペイン)も、先週の「アルゼンチン・オープン」で錦織を破って優勝したアレクサンドル・ドルゴポロフ(ウクライナ)に、4-6 4-6でストレート負けした。さらに、第7シードのパオロ・ロレンツィ(イタリア)もフェデリコ・デルボニス(アルゼンチン)に6-4 1-6 4-6で敗れ、前日に負けた第3シードのパブロ・クエバス(ウルグアイ)に続き、この日もシード敗退が続出した。  一方、第4シードのパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)、第5シードのアルベルト・ラモスビノラス(スペイン)はストレートセットで勝ち上がった。カレーニョ ブスタはジョアン・ソウザ(ブラジル)を6-3 6-2で、アルベルト・ラモス ビノラスはステファン・ロベール(フランス)を6-2 6-0で下した。  第2シードのドミニク・ティーム(オーストリア)は、この日最後の試合でワイルドカード(主催者推薦)で出場のヤンコ・ティプサレビッチ(セルビア)を6-4 7-5で倒して2回戦に進んだ。(C)AP