乃木坂46・佐藤楓が語る駅伝インタビュー後編乃木坂46の3期生メンバーで、「でんちゃん」の愛称で親しまれている佐藤楓さん。大の駅伝好きで、最新情報を仕入れるためにトラックやロードレースを現地観戦している。インタビュー後編では、佐藤さんの駅伝…

乃木坂46・佐藤楓が語る駅伝
インタビュー後編

乃木坂46の3期生メンバーで、「でんちゃん」の愛称で親しまれている佐藤楓さん。大の駅伝好きで、最新情報を仕入れるためにトラックやロードレースを現地観戦している。インタビュー後編では、佐藤さんの駅伝の観戦スタイル、中学・高校時代のバトミントン部の思い出、現在行なっているトレーニングなどについて聞いた。

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駅伝好きの佐藤楓さん。選手の特徴やタイムなどをノートにまとめているそう

ーー箱根駅伝以外にもプライベートでレース観戦に行かれますか?

佐藤楓(以下、佐藤) 最近はコロナ禍であまり行けませんが、箱根駅伝前は関東学連の1万m記録挑戦競技会や世田谷ハーフマラソンなどを観戦しています。冬のレースはすごく寒いですが、テレビでは伝わらないものがライブだと伝わってきて、こちらも熱くなります。応援に力が入りますし、チームの絆を感じることができるのがいいですね。

ーー駅伝観戦ノートをつけられているそうですね。どんなことをメモしているんですか?

佐藤 ありがたいことに駅伝関連のお仕事も最近増えているので、大学別に注目選手の特徴や自己ベストなどを記録しています。全日本大学駅伝のお仕事の時は、観戦ノートをめくって、めくって大忙しでした(笑)。



マラソンやバドミントンなどスポーツ経験も豊富な佐藤さん

ーー佐藤さんは観戦するだけでなく、自身も走っています。3月27日に放送された『オールスター感謝祭』(TBSほか)のミニマラソンでは女子芸能人の部で1位になりました。いとこで青学大・前主将の神林勇太さんからアドバイスはありましたか?

佐藤 昨年10月のオールスター感謝祭の時に、どれくらいのタイムで走れれば上位に入れるか本人に聞いたんですけど、「キロ4分くらいじゃない」とサラッと言われたんです。それが無理だとわかっていたので、感覚が違うなと思いましたね(笑)。前回はすぐに抜かされてしまい、あまりカメラに映ることができなかったので、今回は「抜かされても食らいついて、いっぱい映ってきてね」と言われました。

ーーメンタル面の指導があったわけですね。本番に向けてトレーニングもしましたか?

佐藤 めっちゃ走りましたよ。約3.5㎞のコースだったので、一回のトレーニングで最低でも4㎞は走るようにしていました。多めに走っておけば、心に余裕が持てると思ったので。週5日くらいで、ジョギングの日とほぼ全力で走る日を決めてやっていました。シューズも新調したんです。いとこからのアドバイスで誰でも履きこなせるというナイキのシューズを選びました。前回は自分が持っていたシューズを使いましたが、やっぱり全然違って。練習時のタイムがどんどん上がっていくのがうれしくて、選手の気持ちがちょっとだけわかったような気がします。

ーー中学・高校ではバドミントン部でバリバリやられていたそうですね。その頃と今では体力が違いますか?

佐藤 結構本気でやっていたので、全然違いますね。おばさんになりました(笑)。でも、昔から持久力はあったんですよ。短距離よりは長距離のほうが好きで、マラソン大会で1位を取ったこともあるんです。

ーー部活動の経験が今の仕事に活かされていると思うことはありますか?

佐藤 バトミントンで培った「諦めない気持ち」は今でも変わってないのかなと思います。とにかくコートに入ったら、シャトルをあきらめずに追い続けました。私たちの学年は部員数が多くて、レギュラーの座は狭き門だったんです。「絶対にレギュラーを取るぞ」という思いで取り組んできました。今も同じような気持ちです。

ーー今夏は東京五輪が開催予定です。どんな競技を見たいですか?

佐藤 やっぱり男子1万mですね。日本代表に内定している相澤晃選手(旭化成)と伊藤達彦選手(ホンダ)は私と同じ歳で、ふたりは箱根駅伝2区でも名勝負を演じています。これまでオリンピックは年上の大人たちが戦っているイメージがありましたが、まさか同じ歳の選手が出る時代が来るなんて(笑)。大学時代から競い合っているふたりの対決が東京五輪で実現するのはすごくうれしいですし、楽しみです。

ーーユニバーシアードのハーフマラソン、箱根駅伝2区、日本選手権1万mと大きな舞台では、相澤選手が伊藤選手に連勝しています。伊藤選手は「今度こそ相澤選手に勝ちたい」と話していました。東京五輪では、どちらが勝つと思いますか?

佐藤 え、どっちだろう。伊藤選手かな。ガッツがある選手で、きつくなってからが強い。根性で走っている気がするので、ライバルと一緒ならド根性が出るんじゃないかなと思います。

ーー陸上以外ではどんなスポーツに興味がありますか?

佐藤 バトミントンはやっていたので観ます。バレーボールも結構好きで、昔からよく観ていました。コートの外にボールが出て、無理かなという時も食らいついていく姿がいいなと思います。木村沙織選手がめっちゃ好きでした。あと男子のゴリ選手(清水邦広)も応援していました。冬季五輪ならフィギアスケートが楽しみです。いとこや友達もやっていましたし、競技が盛んな名古屋が地元なので身近な競技なんです。

ーーアイドル活動は体力勝負ですよね。身体作りで取り組んでいる運動はありますか?

佐藤 自宅でプランクなどの体幹トレーニングはよくやっていますね。専用アプリを入れているので、そのメニューをこなしています。青学大の「青トレ」にも挑戦していたんですけど、ちょっと難しかったです(笑)。

ーートレーニングの効果を感じていますか?

佐藤 針治療に通っているのですが、そこで「腹筋すごいですね」と言われて、効果が出ているんだな、と。体幹はダンスにも活きてくると思うので、続けていきたいです。

ーー食事面で気をつけていることはありますか?

佐藤 ライブ前は調整しますね。といっても、炭水化物抜きのような極端なことはしていません。最近は自炊をよくするので、適度に自分が作ったものを食べるのが一番いい痩せ方をすると実感しています。野菜はあまり得意ではないですが、頑張って野菜1種類は入れようとしています(笑)。先日は餃子を作りました。キャベツとニラを入れたのでその時は2野菜ですね。

 食べる量は変わらなくても、ライブが始まると、自然と痩せていきます。調味料を自分で入れるので、味が濃くなりすぎないのがいいのかな。ライブは本当にハードなので、食事調整したり、筋トレしたり、走ったりして体力をつけるようにしています。

ーー最後に、自身の今後の目標を教えてください。

佐藤 最近はスポーツ関係のお仕事をたくさんいただくようになったので、もっと自分でも勉強したり、本を読んで語彙力を増やしたりして、いろんな番組に挑戦したいと思っています。あと私は『逃走中』(フジテレビほか)に出たいんです。身体を動かす系の番組に憧れています。

(終わり)

【profile】 
佐藤 楓 さとう・かえで 
1998年3月23日、愛知県生まれ。2016年9月に、3期生として乃木坂46に加入。2018年、22ndシングル「帰り道は遠回りしたくなる」で、選抜メンバーに初選出。青山学院大陸上競技部の前主将・神林勇太さんのいとこであるともに、「山の神」神野大地選手の箱根駅伝での活躍を見て駅伝にのめり込んだ。中学・高校はバドミントン部に所属していた。