オランダ・ロッテルダムで開催されている「ABN AMRO ワールド・テニス」(ATP500/2月13日~19日/賞金総額172万4930ユーロ/室内ハードコート)のシングルス決勝で、第6シードのジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)…

 オランダ・ロッテルダムで開催されている「ABN AMRO ワールド・テニス」(ATP500/2月13日~19日/賞金総額172万4930ユーロ/室内ハードコート)のシングルス決勝で、第6シードのジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)が第3シードのダビド・ゴファン(ベルギー)を4-6 6-4 6-1で下し、キャリア13番目のタイトルを獲得した。  ツォンガは、2度にわたりサービスをブレークされたが10本のサービスエースを決め、ゴファンのサービスを4度にわたりブレークした。

 世界ランク14位のツォンガは、6年前にここロッテルダムの決勝で敗れていた。この大会以前に彼が獲得した最後のタイトルも、やはり室内ハードコートの大会だった2015年のフランス・メツでのものだった。  「本当にうれしいよ。ここ数ヵ月にわたり、このレベルに戻るために多くの努力をつぎ込んできたんだ」とツォンガは言った。「これは僕にとって本当に大きなご褒美だ。シーズンの残りに向け、新しい期待を与えてくれるものだよ」。  元来パワフルなツォンガは、より持ち前の強さを活用し、より自らが主導権を握ってプレーする形にアプローチを変えた。  「僕はサービスを変え、バックハンドとリターンを向上させるために大いに練習を積んだ。また、ラケットのストリングも変えたんだ。僕のテニスには、まだまだ向上させられる部分がたくさんあったよ」とツォンガは言う。「第2セットでの僕は、コート上で違ったメンタリティを見せたと思う。僕はよりアグレッシブにプレーし、それが違いを生み出した」。  実際、勝負を分けた第2セット終盤に、5-4からゴファンのサービスをブレークしたツォンガは、セットポイントで数回強打をミスしてもひるまず、攻撃的姿勢を維持。ラリーから強烈なフォアハンドのストレートを決め、ブレークを果たして第2セットを取った。そしてここでゴファンの抵抗が切れ、流れはがらりと変わったのだ。  彼は世界11位のゴファンとの対戦成績を、4勝2敗に向上させた。31歳のツォンガは今週、ツアー400勝目を挙げ、決勝で401勝目を刻んだ。  一方、ゴファンは月曜日にランキングが発表される際に、トップ10に入った最初のベルギー人男子プレーヤーとなることが決まっている。  「僕は少し疲れていた。この決勝でもすごくいいスタートを切ったが、最終的にはジョーは僕より上だった」と26歳のゴファンは言った。「もちろんがっかりしている。でもいいテニスをプレーしていた局面もあった」。(C)AP