東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会は6月3日に、大会で使用される表彰式の表彰台や楽曲、衣装&メダルトレイを発表した。 表彰台は『みんなの表彰台プロジェクト』によって集められた使用済プラスチックを使用。プラスチックパーツは、全…

東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会は6月3日に、大会で使用される表彰式の表彰台や楽曲、衣装&メダルトレイを発表した。

表彰台は『みんなの表彰台プロジェクト』によって集められた使用済プラスチックを使用。プラスチックパーツは、全てリサイクルプラスチック。持続可能性への貢献を意識して製作された。

デザインは東京2020エンブレムを制作した野老朝雄さんが担当。側面デザインは、東京2020エンブレムコンセプトである『組市松紋』を立体化し、日本の伝統的デザインを幾何学的に発展させ、伝統的な藍染めを想起させる色と合わせた。

表彰式楽曲の作曲は、NHKの大河ドラマ『青天を衝け』などの音楽を担当している佐藤直紀さん。国内のスタジオミュージシャンと交響楽団から144人が集結。弦楽器とコーラスは多重録音も行ない、最終的に総勢256人分の音に編曲されている。 発表会には、大会組織委員会の橋本会長やゲストとして、ロンドン大会のボクシングで金メダルを獲得した村田諒太さん、水泳で金メダルを獲得した岩崎恭子さんなどが出席した。村田さんは、

「五輪は私の中でゴールだと思っていました。しかし、表彰台に立つと、ここがゴールではなくスタート地点だと感じました。表彰台は、これからの人生をより良いものにするきっかけの舞台だと思います」

と当時を振り返った。東京大会では、五輪とパラリンピック合わせて878回の表彰式が行われる予定になっている。