フィギュアスケート女子元日本代表の中野友加里さんがフィギュアスケートを様々な角度からお届けするYouTubeチャンネル「フィギュアスケーター中野友加里チャンネル」。

これまで、現役時代の経験を踏まえ、ジャンプやスピン、衣装やメイクなど幅広い内容でフィギュアスケートの魅力を発信してきた中野さん。

そんな同チャンネルで一際人気が高いのが、「ベストジャンパー」「ベストスピン」といった、ベスト○○シリーズ。その第3弾として先日「ベストステップ」の前編が発表されたが、1日公開の動画では、その完全版が公開された。

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衝撃を受けた作品


数多くのスケーターのなかで、中野さんが「ステップといえばこの人。絶対忘れてはいけない」と話すのが、髙橋大輔さんだ。

「今はアイスダンスで活躍されていますが、沢山の素晴らしいステップを見せてもらいました。私自身も同じスケーターとして憧れるスケーターでした。今でももちろん滑っているので、スケーティングの質や表現力は変わっておらず、それがよりレベルアップしてる感じがします。」

そんな髙橋さんの作品の中で、特に印象的なものについて、中野さんはこう語る。

「最初は、やはり衝撃を受けた『白鳥の湖』のヒップホップバージョンですね。スケートアメリカで披露されていたのをテレビで見た時に、もう衝撃を受けすぎて、思わずその後何度も映像を見返して自分もそのステップを真似したくてやったんですが・・・。あの速さと足の細かさ、そしてしっかりと音楽に合っているという全てのものが合わさっているというのは、大ちゃんだからこそできたものだと思います。
本人は体が硬いと言っていますが、上半身の動きの柔らかさは彼が本来持っている力だと思うので、それが活かされて作られたプログラムのステップシークエンスだったなと思います。」

左右差がなく、お手本になる

そして、以前に公開された「ベストスピン」に続き今回も選ばれたのが、ステファン・ランビエールさんだ。

彼の素晴らしさについて、中野さんはこのように語る。

「膝がとにかく柔らかくて、左右差がないんです。
中でも、『ポエタ』『四季』『ウィリアムテル序曲』を見させてもらい、鳥肌が立ったのを今でも覚えています。こんなにも盛り上がること、そして表現しながら足元をしっかり動かす。上半身は美しいんですが、下半身はしっかりと動いてステップを踏みつつ、深いエッジに乗っています。」

現在は宇野昌磨選手をはじめとする多くのトップスケーターのコーチとして活動するランビエールさんだが、中野さんも現役時代彼から学んだことがあるという。

「ランビエールさんはよく日本代表の強化合宿でも見て教えて下さったりして、お手本になるスケーターでもあるので、見ていて参考になりました。彼は左右差が無いのはもちろんながら、ステップのみならずスピンも左右上手に回られていて、その上ジャンプも左右両方跳べることも見せてくれました。それだけ両方やっていると、バランスの取れたスケーティングができるのかなと思いましたね。ステップで得手不得手が出てしまうのは、左右差が関係すると思うので、左右満遍なく練習するのがいいということも彼から学んだことの一つです。」

さらにこの他動画内では、あのオリンピックメダリストも選出されてるほか、髙橋大輔選手のその他の印象に残っているプログラムについても語られている。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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