オランダ・ロッテルダムで開催されている「ABN AMRO ワールド・テニス」(ATP500/2月13~19日/賞金総額172万4930ユーロ/室内ハードコート)のシングルス2回戦。木曜日にプレーした第1シードから第5シードまでがそろって…
オランダ・ロッテルダムで開催されている「ABN AMRO ワールド・テニス」(ATP500/2月13~19日/賞金総額172万4930ユーロ/室内ハードコート)のシングルス2回戦。木曜日にプレーした第1シードから第5シードまでがそろって勝ち上がり、準々決勝に駒を進めた。この5人に先に8強入りしていたジョーウィルフリード・ツォンガ(フランス)を加えると、上位6シードまでがベスト8に顔を揃えたことになる。 この日、シード勢勝ち上がりの口火を切ったのは第4シードのトマーシュ・ベルディヒ(チェコ)だ。ベルディヒはリシャール・ガスケ(フランス)を7-6(4) 6-1で下した。 続いて第1シードのマリン・チリッチ(クロアチア)がデビスカップのチームメイトであるボルナ・チョリッチ(クロアチア)を6-1 2-6 6-4で倒した。
「僕らの双方がいいプレーをした。僕は第1セットの終わりにいいリズムに乗り始めていたが、第2セット半ばになると彼が驚くべきショットを打ってきてサービスをブレークされてしまった」とチリッチ。「彼は素晴らしい闘志を見せていたから、最終セットが厳しいものになることはわかっていた。だから僕は精神的に強くあろうと努めたんだ」と続けた。 第3シードのダビド・ゴファン(ベルギー)は地元勢で唯一勝ち残っていたロビン・ハッサ(オランダ)を5-7 6-4 6-4の接戦の末に振りきった。 一方、全豪オープン準決勝でラファエル・ナダル(スペイン)に敗れた1試合を除いて今季の試合はすべて勝っている第5シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)はこの日も波に乗り、全豪でノバク・ジョコビッチ(セルビア)を倒す殊勲を上げたデニス・イストミン(ウズベキスタン)を7-6(7) 6-1で倒した。
第1セットは双方の獲得ポイントが同じとなる拮抗した展開になったが、第2セットでは必要に応じてネットに出てポイントにとどめを刺す果敢さを見せたディミトロフが流れを引き寄せた。 「デニスは素晴らしいプレーヤーだ。だから今日の目標はいい形で試合を始め、出だしからまっすぐ道を切り開いていくことだった。このような形で第2セットを終わらせることができて、ほっとしている」とディミトロフは言った。 最後に勝ち上がったシードが第2シードのドミニク・ティーム(オーストリア)だ。ジル・シモン(フランス)を6-4 7-6(4)の競り合いの末に下した。
ティームは金曜日の準々決勝で、予選を勝ち上がりベスト8まで進んだピエール ユーグ・エルベール(フランス)と対戦する。そのほかの準々決勝の顔合わせは、チリッチ対ツォンガ、ベルディヒ対マルティン・クーリザン(スロバキア)、ディミトロフ対ゴファンとなっている。(C)AP(テニスマガジン)協力◎ATP TOUR