オランダ・ロッテルダムで開催されている「ABN AMROワールド・テニス」(ATP500/2月13日~19日/賞金総額172万4930ユーロ/室内ハードコート)のシングル準々決勝で、第1シードのマリン・チリッチ(クロアチア)と前年度覇者…

 オランダ・ロッテルダムで開催されている「ABN AMROワールド・テニス」(ATP500/2月13日~19日/賞金総額172万4930ユーロ/室内ハードコート)のシングル準々決勝で、第1シードのマリン・チリッチ(クロアチア)と前年度覇者のマルティン・クーリザン(スロバキア)がそろって敗退した。  チリッチは第6シードのジョー ウィルフリード・ツォンガに6-7(8) 6-7(5)で敗れた。ツォンガがチリッチに勝ったのは、過去7度の対戦でこれが2度目となる。ツォンガは12本のサービスエースを奪い、対するチリッチは9本で、双方が一度も自分のサービスゲームを落とさなかった。  一方、クーリザンはわずか1時間ほどのプレーのあと、第4シードのトマーシュ・ベルディヒ(チェコ)を前に3-6 3-6で静かに敗れ去った。ベルディヒは手にした3つのブレークチャンスをものにし、自分のサービスでは一度も相手にブレークポイントを与えなかった。  ツォンガとベルディヒは準決勝で対戦する。ふたりの対戦成績はベルディヒが8勝3敗でリードしている。  「トマーシュは非常に安定性のある選手で、コートカバリングもいい」とツォンガ。彼はキャリア400番目の勝利を目指してこの準決勝に臨むことになる。「試合のごく早い段階から、プレーの主導権を握るよう努めるつもりだよ」。

 また第3シードのダビド・ゴファン(ベルギー)は苦労の末に、第5シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)を6-4 1-6 6-3で下した。双方の選手が合わせて13のブレークポイントを与え合い、2回ずつブレークされた。  ゴファンは先週のソフィア・オープン決勝、また先月の全豪オープン準々決勝でのストレート負けを含めた過去3度の対戦でディミトロフに敗れており、まさに‶4度目の正直″だった。  ゴファンは次にピエール ユーグ・エルベール(フランス)と準々決勝を戦うことになる。ダブルス・スペシャリストでシングルスでは109位に過ぎないエルベールは第2シードのドミニク・ティーム(オーストリア)との初対戦を6-4 7-6(3)で制し、番狂わせを演じてみせた。  エルベールは8本のサービスエースを奪い、第1セットでこの試合唯一のブレークをものにしたことに加え、相手に許したブレークポイントの3本すべてをセーブした。  エルベールとゴファンの対戦は、これが初となる。(C)AP