■田中碧と遠藤航がどんな化学反応を起こす? サッカー日本代表にある選手層の課題――。 長友佑都の左サイドバックは、2番…

■田中碧と遠藤航がどんな化学反応を起こす?

 サッカー日本代表にある選手層の課題――。

 長友佑都の左サイドバックは、2番手以降がいまひとつはっきりしていない。複数の候補者がいるのは他のポジションと同じでも、2列目などに比べると競争のレベルがなかなか上がっていない印象だ。

 2022年11月開幕のカタールW杯を36歳で迎える長友に、結果として頼りきりになるのはリスクだ。新たな人材をテストしていくべきである。

 今回の日本代表なら小川諒也佐々木翔、それに左右両サイドでプレーできる室屋成が左サイドバックの候補だが、U-24日本代表の町田浩樹伊東純也を封じたら、左サイドバックの新たな候補者に加えていいだろう。町田ではなく旗手怜央古賀太陽、あるいは中山雄太が出場したとしても、対面する日本代表を抑えれば競争に名乗り出ることになる。

 U-24日本代表の国内組は、現時点で日本代表の海外組と接点を持てていない。その意味では、ボランチの田中碧が日本代表を相手にどれだけできるのかも注目だ。

 まずはOAの遠藤航とのコンビで、どのような化学反応が起きるのか。そのうえで、3月のアルゼンチン戦のように、トップ下の久保建英をサポートできるか。DFラインと連携して、日本代表の2列目をケアできるのか。

 対面する守田英正との比較も楽しみだ。直接的なマッチアップは多くないかもしれないが、相手を上回る存在感を発揮するのはどちらか。昨シーズンまで川崎フロンターレのチームメイトだったふたりのプレーは、この試合の勝敗にも影響を及ぼしていくはずだ。

■山根対三笘のフロンターレ対決が?

 両チームのメンバーが別フォーメーション図のものになるなら、川崎フロンターレのチームメイトがマッチアップする。日本代表の右サイドバックの山根視来と、U―24日本代表の2列目左サイドの三笘薫だ。

 3月の韓国戦で代表初出場初得点を記録した山根は、ビルドアップから仕上げにまで関わる。それに対して三笘は、分かっていても止められないドリブル突破が武器だ。サイドを制圧するのは山根か、三笘か。このマッチアップは興味深い。

 それぞれのチームがどんなメンバーで試合の臨むにせよ、より大きなプレッシャーを受けるのは日本代表だ。U―24日本代表にオーバーエイジが加わっているとしても、選手たちは負けるわけにはいかないと考えるはずだ。これまで闘ってきたW杯2次予選やジャマイカが相手では味わえない、特別な重圧を背負うことになる。実はそれが、日本代表にとって大きな価値を持つ。負けられない試合に臨むメンタリティについては、最終予選の予行演習になるのだ。

 U―24日本代表も、「負けても批判されない立場」ではない。OAを加えているのだ。東京五輪でメダルを目ざしているのだ。U-24というカテゴリーが取り払われる五輪後は、日本代表の選手たちとポジションを争っていくのだ。「ここで日本代表を食ってやる」ぐらいの気持ちがなければ、ポスト東京五輪の競争で勝ち残れない。

 それぞれに賭ける思いがある。だからこそ、ベストメンバーでぶつかってほしいのだ。

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