自身のSNSで全仏オープンの欠場を表明 女子テニスの世界ランキング2位・大坂なおみ(日清食品)は、4大大会・全仏オープン…
自身のSNSで全仏オープンの欠場を表明
女子テニスの世界ランキング2位・大坂なおみ(日清食品)は、4大大会・全仏オープンのシングルス2回戦を棄権すると自身のSNSで明かした。試合後に義務付けられていた記者会見に応じない意向を示し、勝利した1回戦はコート上のインタビューには応じたものの会見を拒否していた。うつ病に苦しんでいることも公表した大坂には、テニス界のレジェンド達も「彼女が無事であることを祈っている」「重要なことは彼女に時間を与えること」などと反応している。
大会前、自身のツイッターに「アスリートの心の健康に配慮がされていないということを度々感じていました」などと記し、全仏オープンでの記者会見に応じない意向を示していた大坂。1回戦には勝利したが、2回戦を迎える前に再びSNSを更新し、大会を棄権することを表明した。
「この大会にとってベストなことは、他の選手、私の健康の為に私が辞退することで、全仏オープンにみんなが集中できるようにすることです。自分が周りの気を散らす存在にはなりたくないし、タイミングが良くなかったこと、発信したメッセージをもっとクリアにするべきだったと理解しています」
このように記し、2018年の全米オープンの頃からうつ病に苦しんでいたとも明かした。大坂に対しては、テニス界から様々なコメントが寄せられている。
ナブラチロワ氏「ナオミ、がんばって」
米ヤフースポーツによると、大坂の憧れの選手で、39歳となった現在も第一線で活躍しているセリーナ・ウィリアムズ(米国)は、31日の試合後の会見で「彼女の気持ちが分かるからこそハグをしてあげたい。私もそのような立場にいたから」「私たちは皆違う。誰も同じじゃない。彼女が望む方法で、彼女がベストだと思う方法で、対応してほしい。私が言えるのはそれだけ。彼女はベストを尽くしている」などと語ったという。
また、4大大会シングルス通算18勝のレジェンド、マルチナ・ナブラチロワ(チェコ)氏は自身のツイッターに「彼女が無事であることを本当に祈っている。アスリートは体のケアについてはよく教えられてきたが、精神面、感情面は軽視されていると感じている。これは会見に参加する、しない以上の問題。ナオミ、がんばって。みんな応援しているよ!」とつづった。
また、女子テニス協会(WTA)の創設者である女子テニス界の偉人ビリー・ジーン・キング氏もツイッターで「彼女がうつ病であり、それに苦しんでいるということを明かしたのは勇敢なことだと思います。今最も重要なことは彼女に時間を与えることです。みんな彼女のことを思っています」と意見をつづっている。他競技のスター選手、ステフィン・カリーも「権力者たちがあなたを守らない中、その道を行くのは素晴らしいこと。大きなリスペクト」とツイートしている。(THE ANSWER編集部)