どんな状況にも対応できるように、また投手陣に幅広いバリエーションを持たせられるように、各チームはそれぞれ先発ローテと救援…

どんな状況にも対応できるように、また投手陣に幅広いバリエーションを持たせられるように、各チームはそれぞれ先発ローテと救援に左腕を数人抱えているが、どうやら今季のマーリンズは状況が違うようだ。マーリンズのマッティングリー監督は「(開幕には)ベストな陣容で臨む」と話し、場合によっては右腕だけのブルペンが形成される可能性を否定しなかったそうだ。球団公式サイトが報じている。

■先発ローテに左腕は多いが、救援候補はセルベンカ1人だけ

 野球では、“マッチアップ”と呼ばれる対戦の組み合わせが重要視されることが多い。対戦チームの先発が左腕の場合、右打者を多く集めた打線を組んだり、逆に右腕の場合には左打者を集めた打線を組むことが多い。また、代打で左打者が登場した時は、“ワンポイントリリーフ”として左腕を投入することが一般的なセオリーだ。

 どんな状況にも対応できるように、また投手陣に幅広いバリエーションを持たせられるように、各チームはそれぞれ先発ローテと救援に左腕を数人抱えているが、どうやら今季のマーリンズは状況が違うようだ。マーリンズのマッティングリー監督は「(開幕には)ベストな陣容で臨む」と話し、場合によっては右腕だけのブルペンが形成される可能性を否定しなかったそうだ。球団公式サイトが報じている。

 先発陣には元中日のチェンをはじめ、コンリー、ニコリーノ、ロックら左腕がひしめくマーリンズだが、救援陣に目を向けると、メジャー契約40人枠の中ではセルベンカ1人だけ。ブルペンに左腕を2人待機させるチームは多く、1人だけでは心許ない気もするが、マッティングリー監督は「左腕でも右腕でも何でもいい。ここ(キャンプ地)を離れる時、ベストな救援陣を連れていくつもりだ」と話したという。

 記事では「(首脳陣は)左打者対策のためだけに左腕をブルペン入りさせることはないと主張」と状況を解説しているが、指揮官がセオリーほど左腕を重視しない理由がある。それは今季新加入した田澤純一投手をはじめ、左打者に強い右腕が揃っているからだ。

■昨季の田澤は左打者と相性抜群

 オフにレッドソックスからFA移籍してきた田澤は、メジャー7年通算で右打者の被打率(.267)と左打者の被打率(.262)が、ほとんど変わらない。さらに、昨季だけに限れば、左打者を被打率.207に抑えていて、右打者(.273)より圧倒的に相性がよかった。指揮官は「ジュンイチは全く違ったタイプで、スプリットも持っている。対左打者も得意だ」と高評価。その他、守護神ラモス、セットアッパーのジグラー、フェルプスも昨季の対左打者の被打率が.230以下と低く、“ワンポイントリリーフ”にしか使えない汎用性のない左腕を置く必要はないというわけだ。つまり、セルベンカに左腕という特長以外のアピールポイントが見つからなければ、開幕ロースター入りしない可能性もある。

 左打者に強く連投もきき、セットアッパーや抑えもできる田澤の加入は、プレーオフ進出を狙うマーリンズを大きく後押しすることになりそうだ。