3×3女子日本代表は準決勝でフランスに敗れた後、3位決定戦でスペインを倒して東京オリンピック出場権獲得に成功した(写真/…

3×3女子日本代表は準決勝でフランスに敗れた後、3位決定戦でスペインを倒して東京オリンピック出場権獲得に成功した(写真/©fiba.basketball)

 

 日本時間5月26日から30日にかけてオーストリアのグラッツで開催されていた、3×3バスケットボールの東京オリンピック予選が終了。準々決勝でスイスを破り準決勝に進出した女子日本代表は、オリンピック出場権のかかったフランスとの一戦に1点差で敗れたものの3位決定戦でスペインに劇的な逆転勝ちを収め、アメリカ、フランスとともに東京2020の出場権を獲得した。

 また、馬瓜ステファニー(トヨタ自動車アンテロープス)は、この大会でMVPに選出されている。世界の女子バスケットボール界で活躍するトップスターが集まった大舞台で、馬瓜自身として輝かしい栄誉であることはもちろん、女子日本代表のレベルの高さをいま一度世界に示す快挙達成となった。

 

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準々決勝 日本20-13スイス
 開始早々、馬瓜のスクリーンを使ってゴール下にカットし篠崎のパスを受けた山本がレイアップを決め先制した日本は、その後も山本のツーピースなどで開始3分に6-3のリードを奪う。スイスのマリエル・ジロウとエビータ・ヘルミンジャードを中心とした粘り強いオフェンスにてこずりながらも、要所で山本のツーピースが炸裂したほか、馬瓜もリバウンド9本を奪う奮闘。最終的には7点差の快勝で準決勝進出を決めた。

 


スイスを相手にゴールに切れ込む篠崎。この試合では5得点を挙げた(写真/©fiba.basketball)


馬瓜ステファニー 6得点(1P 5/6、2P - FT 1/1)
篠崎 澪      5得点(1P 5/7、2P 0/1 FT -)
西岡里紗     1得点(1P 1/5、2P - FT 0/1)
山本麻衣     8得点(1P 2/3、2P 3/4 FT -)

 

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準決勝 日本14-15フランス
 FIBAランキング1位のフランスに対し日本は序盤から小差の先行を許す展開。馬瓜のフリースロー、山本のレイアップなどで追いついては再び1点、2点を先行され、なかなかリードを奪えないまま終盤に突入した。12-14と2点を追う残り39.9秒に馬瓜がフリースローを1本決め、残り20秒に山本のレイアップで追いついたが、残り9秒にマリー-イブ・バジェにドライビング・レイアップで決勝点を奪われてしまった。
 日本はこの試合で2Pショットが0/9。終了間際には山本がオープンで逆転ブザービーターを放ったが、惜しくもリングに嫌われた。

 

西岡はフランスを相手に4本のフィールドゴールのうち3本を成功させた(写真©/fiba.basketball)


馬瓜ステファニー 9得点(1P 4/4、2P 0/1 FT 5/6)
篠崎 澪      0得点(1P 0/3、2P - FT -)
西岡里紗     3得点(1P 3/4、2P 0/3 FT -)
山本麻衣     2得点(1P 2/3、2P 0/5 FT 0/1)

 

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3位決定戦 日本20-18スペイン
 オリンピック出場権をかけた今大会最後の試合。日本は先制点を奪われたが、馬瓜のレイアップで同点に追いつくと篠崎の2Pショットで3-1と先行。中盤から後半にかけて、高さのあるスペインにペースを奪われ残り2分を切って12-17と劣勢に立たされた。しかし日本は落ち着きを失わず、篠崎のドライビング・リバースレイアップ、山本のレイアップで14-17と追いすがった。

 スペインはなおも1点を加え残り1分5秒の時点で日本は14-18と厳しい状況に追い込まれた。しかし勝負の残り1分から馬瓜のツーピース、残り30秒の山本のドライブで17-18とすると、厳しいディフェンスが奏功して残り11.4秒にスペインがショットクロック・バイオレーションを犯し、チャンスが訪れた。ボールを奪い返した日本は、残り6秒に篠崎が同点レイアップを決めて18-18とし、延長戦に持ち込んだ。
 延長では日本はスペインに得点を許さず、山本がフリースローを1本成功させた後、馬瓜がブザービーターとなるレイアップで20-18として勝負あり。その馬瓜をはじめ、プレッシャーのかかったビッグゲームでゲームハイの9得点を記録した篠崎の勝負強い活躍、スペインの高さを前に体を張ったプレーで貢献した西岡、スピードでスペインのディフェンスをたびたび切り裂いた山本と、4人の力が結集された価値ある勝利だった。女子日本代表は実力でオリンピック出場権を獲得。世界のトップを狙える位置に立っていることを証明してみせた。

 

馬瓜は終盤に追撃のツーピース、そして日本の3×3バスケットボール史上最も重要なショットと言える決勝レイアップを決めた(写真©/fiba.basketball)


馬瓜ステファニー 5得点(1P 3/8、2P 1/1 FT -)
篠崎 澪      9得点(1P7/8、2P 1/3 FT -)
西岡里紗     0得点(1P 2/2、2P 0/1 FT -)
山本麻衣     6得点(1P 3/4、2P 1/2 FT 1/2)

 

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文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)

スタッフ、予備メンバーを含め一丸となって戦った日本女子代表は世界に誇れる実力を再び証明してみせた。前列左から篠崎 澪(富士通レッドウェーブ)、馬瓜ステファニー(トヨタ自動車アンテロープス)、山本麻衣(トヨタ自動車アンテロープス)、西岡里紗(三菱電機コアラーズ)、後列左から永田萌絵(トヨタ自動車アンテロープス)、田中真美子(富士通レッドウェーブ)、長谷川 誠HC(秋田ノーザンハピネッツ株式会社)、岡本香織AT(JBA)

(写真/©fiba.basketball)