WBC世界バンタム級タイトルマッチ ボクシングのWBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦が29日(日本時間30日)、米カリフォルニア州カーソンで行われ、挑戦者の元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)が王者ノルディ・ウーバーリ(フ…

WBC世界バンタム級タイトルマッチ

 ボクシングのWBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦が29日(日本時間30日)、米カリフォルニア州カーソンで行われ、挑戦者の元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)が王者ノルディ・ウーバーリ(フランス)に4回TKO。2年ぶりの王座返り咲きに成功した。ドネアは41勝(27KO)6敗、ウーバーリの戦績は17勝(12KO)1敗。

 サウスポーのウーバーリに対して、右構えのドネア。立ち上がりはフットワークに長ける王者が仕掛けていく展開。一方のドネアは余裕をもって構えながら、3回だ。距離を詰めてくるウーバーリに対してドネアの左が火を噴いた。打ち終わりを狙いダウンを奪うと、終了のゴングと同時に左フックを炸裂させて2度目のダウン。なんとか立ち上がったウーバーリだったが、4回も左フックを炸裂させ沈めた。

 両者とも2019年11月7日以来の試合。WBAスーパー王者だったドネアはワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)でWBA正規&IBF王者の井上尚弥に判定負け。ウーバーリは、井上の弟のWBC暫定王者・拓真(ともに大橋)に判定勝ちしていた。

 バンタム級を巡っては、井上が6月19日(日本時間20日)にIBF1位マイケル・ダスマリナスと対戦。WBO王者ジョンリエル・カシメロ(ともにフィリピン)とWBA正規王者ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)が8月に対戦予定となっている。WBC王座の行方は、4団体統一を狙う井上の今後にも関わってくる。(THE ANSWER編集部)