錦織圭、9年連続11度目の全仏オープンに「自分のテニス的にはいいところにいる」…

錦織圭、9年連続11度目の全仏オープンに「自分のテニス的にはいいところにいる」

5月28日、クレーコート・シーズンの集大成で30日に開幕する全仏オープンに出場する錦織圭(日清食品/世界ランク49位)が、大会前の記者会見を実施。昨年大会と比べて、「自分のテニス的にはいいところに来ている」とし、また、女子シングルスで第2シードの大坂なおみ(日清食品/世界ランク2位)が表明した会見拒否については、理解を示しつつも「選手がやらなければいけない一つのこと」だと語った。

【画像】全仏オープン男子シングルス組み合わせ

9年連続11度目の全仏オープン本戦出場となる錦織。今大会までに前哨戦を3大会を戦い上位進出こそならなかったものの、ラファエル・ナダル(スペイン/同3位)やアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/同6位)と互角のテニスを披露し、徐々に調子も上向きに。昨年9月に行われた前回大会と比べて、「あの頃は試合をするのがやっとだったので、それに比べれば今は自分のテニス的にはいいところにいる」と語った。

また、「アスリートのメンタルヘルスを無視している」「落ち込んでいる人を蹴落とすようなもの」だと表現し、今大会での記者会見を拒否すると宣言した大坂については、「彼女の真意がどこにあるのかわからない」とした上で、「大会のプロモーションの一環として選手がやらなければいけない一つのことかなとも思う。もちろん嫌な時はありますけど、大会で賞金をもらって、いろんな人が大会を作り、関わってくれているところを考えると、めんどくさい時もありますけど、しないといけないことなのかなと思う」と自身の考えを明らかにした。

錦織の初戦は予選勝者のアレッサンドロ・ジャンネッシ(イタリア/同159位)に決定。2回戦以降のシード選手では、2回戦で第23シードのカレン・カチャノフ(ロシア/同25位)、3回戦で第11シードのロベルト・バウティスタ・アグ(スペイン/同11位)、4回戦でズベレフ、準々決勝で第4シードのドミニク・ティエム(オーストリア/同4位)との対戦が見込まれる。今大会での最高成績であるベスト8(2015年、2017年、2019年)を超えることができるか注目だ

以下、会見での錦織の一問一答である。

Q.大坂なおみ選手の発言についてどのように思うか教えてください。
「彼女の真意がどこにあるのかわからないので何とも言いづらいですが、(記者会見で)嫌なことを聞かれるときもあるし、なおみちゃんの場合は特にそういう(社会的な)活動もしている。立ち位置的なところで、嫌な質問を聞かれることが僕より断然多いと思うので、理解はできたりします。けど、大会のプロモーションの一環として選手がやらなければいけない一つのことかなとも思う。もちろん嫌な時はありますけど、大会で賞金をもらって、いろんな人が大会を作り、関わってくれているところを考えると、めんどくさい時もありますけど、しないといけないことなのかなと思う。でも、彼女が本当に病んでいたりしたら、それ(記者会見を行うか)は彼女の勝手だろうし、罰金を払ってでも(拒否)しないといけないことと彼女が判断したなら尊重すべきこと。僕はどっちでもいいかなと思いますけど」

Q.昨年大会から8ヵ月で今大会を迎えることとなりましたが、昨年と比べて今のプレーやメンタルの違いはありますか?
「あの頃に比べると、だいぶテニスもいい位置には来ている。あの頃は試合をするのがやっとだったので、それに比べれば今は自分のテニス的にはいいところにいるかなと。自分の気持ちと調子といろんなものが重なれば、いいところまでいける自信はあるので、そういう面では去年の9月頃とはまったく違うと思います。3、4年前と比べて、シードがないのと戦績にもちょっと足らないところはあるので、自信満々というわけではないですけど」

Q.錦織選手の自信を裏付けていくためにも大きな結果が出たらと思ったりしますか?
「もちろん、いま必要なのは大きな結果。優勝だったり、トップ10に勝つことだったり、そこらへんの小さい自信がもうちょっと重なって、携わってくれると。もうちょっとのような気はしてるんですけど、なかなかもう一歩がまだ踏み出せていないので、そこのハードルを越えればと自分の気持ち的にはいます」

Q.いま『もうちょっと』という話がありました。ローマ大会で手応えがあるのかなと思いますが、改めて振り返ってみるとどうでしたか?
「あの試合(3回戦のアレクサンダー・ズベレフ戦)を勝っていれば、また変わっていたかもしれないですけど、調子は確実に良かったですね。マドリードでもそれなりに良かったですし、何となくいい感じでつないで、ローマまで行けていた。あの試合で、リードしてから自分から打たなくなったのは、自分に足りないところだし、それは試合に勝っていけば自然にずっと攻めて勝ち切ることができるのかなと思う。ああいう試合がもうちょっと続いて、勝てるようになってくればというところにいると思う。だいぶ近づいていると思いますけど、もうちょっとというところがもどかしいところもあります。トップ10に勝ててないというところと、トップ10以外にはいい形で勝てているので、そこらへんが良いところと悪いところかなと思います」