ついに、審判の日が訪れようとしている。 今季のチャンピオンズリーグで、決勝に進出したのはマンチェスター・シティとチェル…

 ついに、審判の日が訪れようとしている。

 今季のチャンピオンズリーグで、決勝に進出したのはマンチェスター・シティチェルシーだ。2018-19シーズン以来の「イングランド勢対決」が実現することになった。

 両者は決勝に進んだ後、プレミアリーグ第35節で顔を合わせ、その試合ではチェルシーに軍配が上がった。ただ、ジョゼップ・グアルディオラ監督とトーマス・トゥヘル監督はいずれも今季最も重要な試合を控える状況で手札を隠していた。

 それでも、参考になる点はある。ひとつが、チェルシー対策としての3バック採用である。グアルディオラ監督は先のチェルシー戦で最終ラインにアイメリク・ラポルテ、ナタン・アケ、ルベン・ディアスを据えて3バックを使った。

 実際に、チェルシーがシーズン終盤に苦しんだ試合では、相手は3バックを敷いていた。アーセナル(プレミアリーグ第36節)、レスター・シティ(FAカップ決勝)と、チェルシーが敗れた試合でそれぞれのチームを率いたミケル・アルテタ監督とブレンダン・ロジャーズ監督は3バックを使用していた。

■FA杯決勝では知略が裏目に

 チェルシーの弱点を挙げるなら、前線からのプレスで形をつくられてビルドアップを封じられると、厳しい状況に追い込まれることだ。

 3バックに対して、3トップあるいは1トップ+2シャドーでパスの進路をふさがれてしまうと、チェルシーは後手を踏んでしまう。無論、それは選手起用と配置に依るところでもあるが、そこでトゥヘル監督の中で矛盾が生じてくる。

 レスター戦が、良い例だろう。ジェイミー・バ―ディをストップするため、リース・ジェイムズを右センターバックに、セサル・アスピリクエタを右ウィングバックに据えた。普段とは逆の配置で彼らを起用したのだが、それゆえに右サイド後方からのビルドアップがスムーズにいかなかった。試合後、「勝利していれば良い采配だと言われていたはず」と主張していたトゥヘル監督だが、知将と称されるドイツ人指揮官としては珍しい判断ミスだった。

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