ウーバーリ戦へ意気込み「俺は成長している」 ボクシングの元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)は、29日(日本時間30日)にWBC世界バンタム級王者ノルディ・ウーバーリ(フランス)に挑戦する。WBAスーパー&IBF同級統一王者・井…

ウーバーリ戦へ意気込み「俺は成長している」

 ボクシングの元世界5階級制覇王者ノニト・ドネア(フィリピン)は、29日(日本時間30日)にWBC世界バンタム級王者ノルディ・ウーバーリ(フランス)に挑戦する。WBAスーパー&IBF同級統一王者・井上尚弥(大橋)へのリベンジにも意欲を示す38歳は年齢を跳ね返すパフォーマンスを披露すると宣言している。米メディアが報じている。

 2019年11月の井上とのワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)決勝以来のリングとなるドネアの意気込みを伝えているのは米紙「USAトゥデー」の総合格闘技専門メディア「MMAジャンキー」だった。

「俺は精神的にも健康で、学び続けて、成長している。とにかく健康であることが1番だ」と意気込むドネア。体調の良さを実感しているようで、「正しい食事を摂り、よく寝ている。いまやるべきことをやっている。そして、そういう行いが大好きだ。それがモチベーションになっている」と気力も充実している。

 フライ級~フェザー級までの5階級を制覇したフィリピンの閃光は2018年から7年ぶりにバンタム級を主戦場にしている。

「バンタム級でよくやれていたが、もっと上の階級でチャレンジしたいと思っていた。そこでの戦いの方が儲かるし、なによりチャレンジングなことだと思っていた。それがモチベーションだった」と言い、さらに「しかし思ったんだ。俺はこの階級でベストを尽くそうと。その通りだったんだ」と続けている。

井上戦を回想「肝臓に食らわなかったらダウンしていなかった」

 またドネアは2年前の井上との死闘をこう回想している。

「イノウエから彼のベストショットを食らった。もし肝臓に食らわなかったら俺はダウンしていなかった。誰だって肝臓に食らったらたまったもんじゃない」

 11回に左ボディーを食らってダウンを喫したが、肝臓への被弾がなければダウンはなかったと語っている。

 井上戦以来、コロナ禍もあって1年半ぶりのリング。「2年間休養があったことで、俺の身体の状態は素晴らしいものになっている。フラストレーションも溜まっていたさ。本当に試合がしたかった。懸命にトレーニングを重ねてきた。治療の為、リラックスの為にボクシングから離れる時間もあった」とブランクはポジティブに捉えている。

「俺はもっと強くなって帰ってくる。モチベーションも高い。準備も最大限にできている。君たちは土曜の試合後にこう話すだろうね。『あいつは何歳だ?』ってね」

 11月には39歳となるドネアだが、その闘志の炎は消えることなく燃え続けている。(THE ANSWER編集部)