パトリック・ムラトグルー氏は間違いなく最高のテニスコーチの一人だ。彼はセ…

パトリック・ムラトグルー氏は間違いなく最高のテニスコーチの一人だ。彼はセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)が達成した23回のグランドスラム優勝のうち10回を裏で支え、彼女を世界ランキング1位に返り咲かせた。世界一の選手になるためには何が必要なのか、ムラトグルー氏がSNSで語った。ウェブメディアEssentially Sportsが報じている。【実際の投稿】世界一になるための秘訣を話す名コーチ、ムラトグルー氏

セレナの他にも、ムラトグルー氏は世界5位のステファノス・チチパス(ギリシャ)や、17歳で素晴らしい活躍を見せているココ・ガウフ(アメリカ)も指導。二人は現在、世界ランキングでキャリア最高位につけている。

ムラトグルー氏によると、テニスコートで成功するために最も重要な要素は自分を信じる心だという。彼はその完璧な事例を挙げた。

ムラトグルー氏はまず、世界一になりたいと願うだけでは十分ではないのだと説明。そうではなく、自分が世界ランキングの頂点に到達できると信じなければならないのだと彼は主張する。ところが、ほとんどの選手はこの基準を満たすことができないという。

「誰もが世界一になれればと願っている。でも世界一になりたいと本当に欲している選手はほとんどいない。その欲望を持つためには、まずそれを信じなければいけない。選手たちの99%は、願望は持っているが信じてはいない。だから、トップになるために日々すべきことを全てはやらない。心の深いところでは信じていないからだ」とムラトグルー氏。

さらに、プロテニス選手が対峙しなければならない最大の障壁の1つは疑いなのだと強調した。「疑いを抱く瞬間はとても多い。疑いに飲まれてしまったら、そこで終わりだ」

この点についてムラトグルー氏は、セレナとビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)の父であり、彼女らが子供の頃からのコーチであったリチャード・ウイリアムズ氏が語った言葉を回想した。「彼はこう言っていた。“決して疑いを家に入れるな” 。その心が人を頂点へと導くんだ」

(テニスデイリー編集部)

※写真は2015年「ATP1000 マイアミ」でのもの

(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)