2020年に誕生したエキシビション大会、「アルティメット・テニス・ショーダウン(UTS)」が今年も戻ってくる。その出場選…
2020年に誕生したエキシビション大会、「アルティメット・テニス・ショーダウン(UTS)」が今年も戻ってくる。その出場選手やグループ分けが明らかとなった。伊ニュースサイトUBI Tennisが報じている。【実際の画像】今大会の公式ポスター【実際の画像】今大会のグループ分け
元世界女王セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)のコーチであるパトリック・ムラトグルー氏によって考案された「アルティメット・テニス・ショーダウン」、通称「UTS」は今回で4回目を迎え、初めてクレーコートで行われる。
もともとは4月上旬に開催予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期していた今大会。5月24日、25日にパリ付近にあるムラトグルー・アカデミーで行われる今回は、トップ100から下記8名の選手が参戦。世界ランキング2位のダニール・メドベージェフ(ロシア)、世界10位のディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)、世界20位のグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)、世界23位のクリスチャン・ガリン(チリ)、世界29位のファビオ・フォニーニ(イタリア)、世界32位のテイラー・フリッツ(アメリカ)、世界38位のアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)、世界70位のコランタン・ムーテ(フランス)が名を連ねる。
まずは4人ずつの2組に分かれてグループ戦を戦い、それぞれの上位2人、計4人の選手たちが準決勝に駒を進めてのトーナメント戦を行う。グループAには、シュワルツマン、ディミトロフ、ガリン、ブブリク、グループBには、メドベージェフ、フォニーニ、フリッツ、ムーテという組分けだ。
出場者には格闘技さながらのニックネームが付けられていることにも注目したい。例えば、“The Chessmaster(チェスマスター)”の名がついたメドベージェフは、彼の「斬新なショットメイキングと常軌を逸した性格」に由来するという。身長170cmのシュワルツマンはスペイン語で「チビ」を意味する“El Peque(エル・ペケ)”といういつものあだ名に。昨年の大会でラケットを蹴り飛ばしたり、壁を連続パンチしたり、果ては対戦相手のステファノス・チチパス(ギリシャ)と口論するという荒れっぷりを見せたムーテは“The Tornado(トルネード)”だ。
スピード感とエンターテインメント性を重視するUTSは通常の公式試合と大きく異なる。具体的には、10分間の4クォーターによる試合形式、コーチがその場で指示を出せること、試合中に選手がインタビューを受けることなどが挙げられる。そして、テニス界のレジェンド、ジョン・マッケンロー(アメリカ)のように、選手たちにはもっと自由に感情を表現してもらいたいと話すムラトグルー氏は、行動規範も少し緩和している。
今回は先月の「ATP500 バルセロナ」で暴言による失格処分を受けたフォニーニや、グランドスラム2大会連続で高額罰金を科せられたことのあるメドベージェフも参戦するとあって、昨年以上に荒れることが予想される。だが、それもUTSの趣旨に合っていると言えるだろう。
伝統的なテニスとは違う新たな形を打ち出したUTS。選手やファンの若年層の活性化につながるか、今後の展開にも注目したい。
(テニスデイリー編集部)
※写真は2018年「全仏オープン」でのシュワルツマン
(Photo by Clive Brunskill/Getty Images)