今度は広島だ。新型コロナウイルスの猛威は球界でもとどまるところを知らない。5月17日に菊池涼介内野手、小園海斗内野手、…
今度は広島だ。新型コロナウイルスの猛威は球界でもとどまるところを知らない。
5月17日に菊池涼介内野手、小園海斗内野手、正随優弥外野手の感染が判明。その後の追加検査で鈴木誠也外野手、長野久義外野手、大盛穂外野手、石原貴規捕手、羽月隆太郎内野手の5選手と、朝山東洋打撃コーチとスタッフ1人が陽性判定を受けた。集団感染の事態を受けて、21日からの阪神3連戦は中止に。その午後、新たに倉義和バッテリーコーチの陽性判定が発覚した。

これでチーム関係者の感染者数は11人に達した。最初の3選手の陽性発覚後に行ったPCR検査では、後に陽性判定を受ける選手やコーチらも一度は陰性を示していた。潜伏期間と度重なる検査を経て、陽性者があぶり出された格好だ。公式戦再開のために、今後は連日のPCR検査をスクリーニング目的で行っていくという。新たに陽性反応を示す感染者が続いても不思議ではない状況だ。
プロ野球は開幕直前にヤクルトが球団スタッフらから拡大し、西田明央捕手が感染。開幕後は巨人で集団感染が発覚し、中島宏之内野手、丸佳浩外野手、若林晃弘内野手、ゼラス・ウィーラー内野手の4選手が陽性判定を受けた。
その後は日本ハムで集団感染が起きた。中島卓也内野手、西川遥輝外野手、清水優心捕手、ロニー・ロドリゲス内野手、高浜祐仁内野手、今川優馬外野手、郡拓也捕手らチーム関係者計13人が感染し、札幌市内の保健所からクラスター認定された。日本ハムは計4試合を延期。代替日程はまだ決まっていない。
昨年は阪神、ロッテで集団感染が起きた。コロナ初年度であった昨季よりも、さまざまな知見を積み重ねてきたことで、感染対策の基本的対処は向上しているはずだった。それでも昨季を上回る件数の集団感染が相次いでいる。
最大の原因として考えられているのは、より感染力が強いとされる変異株の台頭だ。英国株、南アフリカ株が国内に侵食し、最近ではより強力とみられるインド株の上陸も確認されている。2020年に通用した感染対策では、2021年は防ぎきれなくなっている。これも感染症との戦いの厳しさであり難しさだ。
これまでの感染拡大はあくまでチーム内のものであった。ただし、20日に陽性判定を受けた広島の鈴木、長野、羽月の3選手は、その前夜である19日の巨人戦(東京ドーム)にスタメン出場していた。練習中は対戦チームとの接点を極力避け、試合中も無駄な私語を交わす場面は少なかったと思われるが、対戦チームや球場スタッフらへの感染の恐れはどれほどのものだったのか。外部への感染拡大という最悪のシナリオまで想像してしまうと、いよいよ背筋が冷たくなってくる。
5月下旬からは交流戦が始まる。異なるリーグ同士での人流開始。そして7月にはオールスターゲームと、侍ジャパンが臨む東京五輪が待つ。いずれも異なるチームから、多くの選手やスタッフが一堂に会すこととなる。もちろん直前にスクリーニング検査を行うことは大前提だが、それすらも潜伏期間にくぐり抜けてしまうことで、今の広島の集団感染の現状がある。
ゼロリスクを求めれば何も行うことは出来ず、一方でチーム活動を継続していけばどこかで今回のような集団感染は避けられない。厄介なウイルスとの戦いの見通しは、まだまだ明るくなってきてはいない。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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