デビスカップ・ワールドグループ1回戦「カナダ対イギリス」の試合中にデニス・シャポバロフ(カナダ)が苛立ちから打ったボールが左目に当たったレフェリーのアルノー・ガバス氏は、左目の眼窩骨折のため手術を受けたという。 国際テニス協会(ITF)…
デビスカップ・ワールドグループ1回戦「カナダ対イギリス」の試合中にデニス・シャポバロフ(カナダ)が苛立ちから打ったボールが左目に当たったレフェリーのアルノー・ガバス氏は、左目の眼窩骨折のため手術を受けたという。 国際テニス協会(ITF)の声明によると、「主審のアルノー・ガバスはフランスで左目の眼窩骨折を修復する手術を受け、手術は成功した」。 17歳のシャポバロフは2月5日に行われたデ杯「カナダ対イギリス」戦の勝負がかかった対カイル・エドマンド(イギリス)との試合中に、相手にブレークを許した怒りから持っていたボールを空に向かって打ったつもりが手元がくるい、それがガバス審判の目に偶然命中した。シャポバロフはその場で失格となり、ITFから7000ドルの罰金を受けていた。最終的に対戦はイギリスが勝利した。 ガバス氏はアザだけですんだと信じられていた7日、仏レキップ紙の取材に応え、「ビデオを見たがショッキングだった。ボールを避けられることもあるが、あれは予想外だったのでまったく無理だった。このくらいですんで運がよかった。昨今の選手たちは、ややクレイジーになりかねない。彼がナーバスなのはわかったが、まさかボールをぶつけられるとは想像もしていなかった」と話していた。 ガバス氏はまた同紙に、謝罪しに来たときのシャポバロフは呆然とし、非常に後悔している様子だったと認めた上で、「今のところ痛み止めを飲んでいれば大丈夫だが、帰国したら専門医の診察を受ける」と話していた。その後、診察の結果、骨折が見つかったのだという。ガバス氏は仏トゥールーズで手術を受けたが、幸い網膜や角膜にダメージはなかった。 ガバス氏はマルセイユ、インディアンウェルズ、マイアミで審判を務める予定になっていたが、間に合うタイミングで回復できるかはまだはっきりとわかっていない。(C)AP(テニスマガジン)