フランス・モンペリエで開催された「南フランス・オープン」(ATP250/2月6日~12日/賞金総額48万2060ユーロ/室内ハードコート)のシングルス決勝で、19歳で第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が大会3連覇を目指してい…

 フランス・モンペリエで開催された「南フランス・オープン」(ATP250/2月6日~12日/賞金総額48万2060ユーロ/室内ハードコート)のシングルス決勝で、19歳で第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が大会3連覇を目指していた第3シードのリシャール・ガスケ(フランス)を7-6(4) 6-3で下して優勝した。

 ズベレフは昨年9月のロシア・サンクトペテルブルクでスタン・ワウリンカ(スイス)を破ってツアー初優勝を飾り、今回の優勝はキャリア2度目。一方のガスケはキャリア15度目のタイトルを目指していたが夢は破れた。

 各セットで一度ずつ、ズベレフはガスケのサービスをブレークした。第2セットは第8ゲームで勝負を分けるブレークを果たし、それから自分のサービスをキープして試合を締めくくった。

 「非常に競った厳しい大会だった。大会を通してストレートで勝ったのはたったの一度だけで、それも容易なものではなかった」とズベレフ。

 ズベレフはガスケに対して堅固なプレーを見せ、ファーストサービスからのポイントの80%を取り、8本のサービスエースを記録した。

 30歳のガスケは2013年に優勝、翌年には準優勝し、今年は5年連続の決勝進出だった。

 「試合の出だしに、彼は僕のサービスをブレークした。第1セットは何とかカムバックできたが、それからふたたびブレークされてしまった」とガスケ。「彼は両サイドからボールをハードヒットしてくる。サービスはかなりすさまじかったよ。彼はこの勝利に値する」。

 ミーシャ・ズべレフ(ドイツ)の弟であるアレクサンダーはテニス界で急上昇中のスターの一角とみなされており、先の全豪オープンではラファエル・ナダル(スペイン)を相手に5セットの熱戦を演じていた。

 アレクサンダーはシングルス決勝のあとダブルス決勝を兄のミーシャと戦い、ファブリス・マルタン(フランス)/ダニエル・ネスター(カナダ)を6-4 6-7(3) [10-7]で倒した。十分なエネルギーを残していた。

 「ズベレフ一家にとって大成功の大会だった」とアレクサンダー。「僕らは(ダブルスで)わずか1セットしか落とさなかったよ」。(C)AP(テニスマガジン)