世界ランキング14位のガエル・モンフィス(フランス)が「ATP250 リヨン」(フランス・リヨン/5月17日~5月23日…
世界ランキング14位のガエル・モンフィス(フランス)が「ATP250 リヨン」(フランス・リヨン/5月17日~5月23日/クレーコート)の1回戦で、世界122位のチアゴ・ザイブチ ビルチ(ブラジル)を7-5、6-4で下し、15ヶ月ぶりとなる白星をあげた。今の心境をATP(男子プロテニス協会)公式ウェブサイトに語っている。【マッチハイライト】ガエル・モンフィスvsチアゴ・ザイブチ ビルチ/ATP250リヨン/1回戦【実際の動画】勝利したモンフィスが観客席へボールを放り込む
これまで「ATPカップ」を除く6大会で続けて初戦敗退を繰り返していたモンフィス。この日は0-40のピンチを乗り越えて2回戦進出を決めると、誰もいない観客席に向けてボールを放った。厳しい最終セットを制した緊張から解き放たれたのもあり、嬉しい瞬間でもあった。
「ある意味、ちょっとしたお楽しみだったんだよ。観客で埋まった大きなスタジアムを想像しながらやったんだ。残念ながら実際には観客はいなかったけど、それでもいい気分だったよ」
躊躇なく感情を表に出すモンフィスは、アスレチックなプレーでファンを楽しませることに大きな喜びを感じる選手だ。しかしながら、コロナ禍においては今回の「ATP250 リヨン」のように、ほとんどの大会は観客の人数を制限して、あるいは無観客で開催されている。
「僕にとってこの状況はすごく辛いんだ。それが今年そんなに試合に出ていない理由かな」とモンフィスは話している。「こういう雰囲気の中でプレーするのは好きじゃない。ファンや観客とコミュニケーションを取ったり、彼らのエネルギーを感じるのがすごく好きなんだ。だからかなり苦しんできた。でもトレーニングにもちゃんと打ち込んできたよ」
今シーズン4つ目の大会となる「ATP250 リヨン」に先立ち、モンフィスは公式戦8連敗を喫していた。「自らをリセットし、モチベーションを高め、自分のやっていることを楽しむために、僕には長いプロセスが必要だったんだと思う」とモンフィスはスランプを振り返る。「僕はテニスが大好きだ。テニスは僕のDNAに組み込まれているから、落ち着いてこの状況を受け入れ、できる限りハッピーになろうとするには、他の選手よりも少し時間がかかったというわけさ」
観客がいることでアドレナリンやモチベーションが高まるモンフィスにとっては、たとえ観客が対戦相手に声援を送っていたとしても、それが自分を奮い立たせるのだという。それが叶わない今は、忍耐強く自分のモチベーションを高める他のポジティブな要素を見つけようとしている。
「誰もいないスタジアムだとアドレナリンの出方やモチベーションが違うんだ。なんていうか、闘志の燃え方が違う。だからそれを消さないために、さらなる努力が必要になるんだ」
モンフィスのファンも声援を本人に届けたいと思っているに違いない。テニス関係者はコロナ禍の対策としてバブルに続き、バーチャル観客の導入も検討してみてはどうだろうか。
そんなモンフィスは2回戦で、世界33位のユーゴ・アンベール(フランス)に逆転勝利して勝ち上がってきた西岡良仁(日本/ミキハウス)と対戦する。二人は2019年の「デビスカップ」で一度だけ顔を合わせており、その時は西岡が7-5、6-2で勝利している。
(テニスデイリー編集部)
※写真は2020年「ATP500ロッテルダム」でのモンフィス
(Photo by Jan Kok/Soccrates/Getty Images)