2017年のWRC(世界ラリー選手権)は11日、デイ3のセッションが行われ、ヤリ・マティ・ラトバラ(トヨタ)が総合トップに浮上し、復帰2戦目での優勝に大きく前進した。初日から好調で2日目終了の段階で2番手につけていたラトバラだが、3日目は思…
2017年のWRC(世界ラリー選手権)は11日、デイ3のセッションが行われ、ヤリ・マティ・ラトバラ(トヨタ)が総合トップに浮上し、復帰2戦目での優勝に大きく前進した。
初日から好調で2日目終了の段階で2番手につけていたラトバラだが、3日目は思うようにペースが伸びない。SS13で週末3度目となるステージトップを記録するが翌SS14では不運もありタイムロス。逆にオット・タナク、セバスチャン・オジェのM-SPORT勢がタイム差を縮め2番手争いが激化していく。
その間にトップのティエリー・ヌービル(ヒュンダイ)は着実にタイムを稼ぎ40秒のリードを確保。勝利も確実と思われたが、最終のSS15でコンクリート壁にヒットした際にステアリング系統を破損。2戦連続でデイ・リタイアというまさかの事態となってしまった。
これによりラトバラが総合トップに浮上。残るデイ4の3ステージでポジションを守りきれば、トヨタにとっては復帰2戦目で優勝を獲得することになる。しかし、総合2番手のタナクとの差は3.8秒しかなく、デイ3での流れを見ると彼のほうが優勢。トヨタ勢にとっては、初優勝をかけてさらなるペースアップが求められる最終日となりそうだ。
注目のデイ4は日本時間の15時55分にスタート。最終ステージ終了は21時過ぎになる予定だ。
WRC第2戦スウェーデン:デイ3終了時点順位
1.ヤリ・マティ・ラトバラ(トヨタ)2時間04分59秒3
2.オット・タナク(M-SPORT) +3.8秒
3.セバスチャン・オジェ(M-SPORT)+16.6秒
4.ダニ・ソルド(ヒュンダイ)+1分39秒
5.クレイグ・ブリーン(シトロエン)+2分04秒
ティエリー・ヌービル(c)GettyImages
オット・タナク(c)GettyImages
セバスチャン・オジェ(c)GettyImages
WRCスウェーデン(c)GettyImages
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