フランス・モンペリエで開催されている「南フランス・オープン」(ATP250/2月6日~12日/賞金総額48万2060ユーロ/室内ハードコート)のシングルス準決勝で、3連覇を目指すリシャール・ガスケ(フランス)が同胞のブノワ・ペールを6-…

 フランス・モンペリエで開催されている「南フランス・オープン」(ATP250/2月6日~12日/賞金総額48万2060ユーロ/室内ハードコート)のシングルス準決勝で、3連覇を目指すリシャール・ガスケ(フランス)が同胞のブノワ・ペールを6-2 6-2で退け、決勝に進出した。ガスケは決勝で19歳のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と対戦する。

 ストレートで比較的すんなり勝ったガスケと違い、もうひとつの準決勝でのズベレフは、ジョー ウィルフリード・ツォンガ(フランス)を相手に6-7(6) 6-2 6-4のフルセットの戦いを強いられた。

 ガスケは、これでペールとの4対戦すべてに勝ったことになる。ガスケはペールのサービスを容赦なく攻撃し、握った7つのブレークポイントのうち5つをものにした。

 「本当にいいプレーをしたと思う。まったくミスをおかさなかった」と、試合後のガスケは満足げに言った。ガスケはここまでツアーで14のタイトルを獲得している。

 第4シードのズベレフは、テニス界で急上昇中の新星のひとりであり、先の全豪オープン3回戦ではラファエル・ナダル(スペイン)と5セットの戦いを演じている。

 ズベレフはタイブレークにもつれ込む競り合いとなった第1セットで、直面した唯一のブレークポイントをセーブし、第2セットではツォンガのサービスを3度にわたってブレークした。

 最終セットのズベレフは、もつれた第1ゲームのサービスを奮闘の末にキープ。反対に第10ゲームでツォンガのサービスをブレークして勝利をつかんだ。

 これに先立つ2試合(2回戦、準々決勝)でのツォンガは、ファーストサービスからのポイントの95~96%を獲得していたが、アグレッシブなズべレフに対するこの試合では、その確率は76%にまで落ちていた。

 「非常に厳しい試合だった」とズベレフは言った。「僕らはふたりともベースラインから非常にいいプレーをしたと思う」。

 世界ランキング22位のガスケと21位のズベレフは、この決勝が初対戦となる。

 昨年9月にロシア・サンクトペテルブルクでスタン・ワウリンカ(スイス)を下し、キャリア初タイトルを獲得したズベレフは、今大会で2つ目のタイトルを狙っている。(C)AP(テニスマガジン)