【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】◆先週の血統ピックアップ・5/16 ヴィクトリアマイル(G…
【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】
◆先週の血統ピックアップ
・5/16 ヴィクトリアマイル(GI・東京・芝1600m)
中団の外を追走したグランアレグリアが直線で力強く伸び、ランブリングアレー以下に4馬身差をつけて楽勝しました。昨年の優勝馬アーモンドアイと同じ着差です。多くのファンが想像したとおり、牡馬の一線級相手に安田記念、スプリンターズS、マイルチャンピオンシップとGIを3連勝した女傑ですから、牝馬同士のここでは能力が違いました。
ディープインパクト産駒のなかで最も多くのGIを勝った馬はジェンティルドンナで、ドバイでの1勝を含めて計7勝しました。本馬は今回の勝利で「5勝」となり、同産駒のなかで単独2位に浮上しました。このあと安田記念に出走し、秋は3戦ぐらいするはずです。どこまで記録を伸ばせるか注目です。
母タピッツフライはアメリカでマイルの芝G1を2勝し、1分32秒34という持ち時計があります。高速決着に強い血統といえます。母の父タピットは3年連続米リーディングサイアーとなった名種牡馬。
どちらかといえばダート向きなので、芝競馬が主体の日本ではその能力を認識しづらいところがあるのですが、偉大な女傑の構成要素となったことで、血の非凡さを証明したといえるでしょう。
母タピッツフライは早世し、その血を受け継ぐ馬は娘のグランアレグリアしかいないので、無事に繁殖牝馬となってほしいものです。
・5/15 京王杯スプリングC(GII・東京・芝1400m)
2番手を追走したラウダシオンが直線で抜け出し、トゥラヴェスーラの追い込みをクビ差抑えました。昨年のNHKマイルC以来の重賞制覇で、富士Sでは2着となっています。
東京芝は[3-1-0-0]。父リアルインパクトはディープインパクトの初年度産駒で、3歳春に安田記念を勝ちました。産駒は東京芝で連対率23.9%と優秀な成績を残しています。ちなみに、中山芝では11.8%なので、馬券は東京で買って中山で手控える、というリズムがいいでしょう。
母の父ソングアンドアプレイヤーはケンタッキーダービーに出走した際、6ハロン通過1分09秒25という、同レース史上最速のペース(当時)で逃げまくった快速馬。本馬はインリアリティとアンブライドルドのニックスを抱えた好配合馬なので、まだまだタイトルを上積みできるのではないかと思います。
リアルインパクトは昨年まで社台スタリオンステーションに繋養されていましたが、今年から新冠の優駿スタリオンステーションに移動しました。シャトルで供用されたオーストラリアで、GIII勝ち馬とGIで2着した馬を出しており、可能性を感じさせます。
(文=栗山求)