「ダイエットしても脚だけ痩せない…」「引き締めたいけれど、鍛えるとますます脚が太くなりそう」そんな悩みや疑問を持っている方も多いのではないでしょうか?年齢とともに痩せにくくなる下半身。とくに女性は太ももに脂肪がつきやすく、放っておくとセルラ…
「ダイエットしても脚だけ痩せない…」
「引き締めたいけれど、鍛えるとますます脚が太くなりそう」
そんな悩みや疑問を持っている方も多いのではないでしょうか?
年齢とともに痩せにくくなる下半身。とくに女性は太ももに脂肪がつきやすく、放っておくとセルライトの原因にもなりかねません。
脚が太くなる主な原因は筋力低下とむくみです。加齢による代謝の低下や重力の影響もあると考えられています。
そこで今回は、太もも瘦せについて気になるポイントと効果的な脚痩せ方法をご紹介します。
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1.鍛えると太くなる?
運動して鍛えると脚が太くなりそうで不安、という方もいるかもしれません。
太ももの筋トレをすると筋肉が増大するため、確かに一見、太くなるように感じます。しかし、スラっと引き締まった脚には適度な筋肉が必要です。
ダイエットの基本は、全身の筋肉量を上げて基礎代謝を上げること。太もも痩せも例外ではありません。成功のポイントは筋肉をつけつつ脂肪を減らすことにあります。筋トレで基礎代謝を上げ脂肪燃焼を促し、痩せやすい体質への改善を目指しましょう。
脚を含む下半身には、からだの60~70%の筋肉が集まっているといわれます。前ももの大腿四頭筋や裏もものハムストリングスは、からだを支える大切な筋肉。筋肉量も多いので、鍛えることで代謝アップも狙えるはずです。
また、内ももの筋力が弱いと外重心になり、ももの外側が張ることで足全体が太く見えてしまう原因になるといわれます。座っているときに、気づくと脚が開いている人は注意が必要です。
2.太ももだけ痩せるのは無理?
体脂肪を部分的に減らす「部分痩せ」は難しいですが、見た目を細くすることはできるとされています。
ポイントは、むくみを解消して引き締めること。
脚が太く見える大きな原因はむくみです。むくみとは、体液や血液の循環がうまくいかず、体内に余分な水分がたまった状態をいいます。
とくに女性は男性よりも筋肉量が少ないため、脚がむくみやすいといわれています。朝は履けたブーツが夕方になると履けないほど脚がパンパンになる、靴下のゴムの跡がなかなか取れない、という経験ありませんか?
むくみの原因はひとつではなく、冷えや血行不良、骨盤の歪み、重力の影響、食生活の乱れ、ホルモンバランスの乱れ、過度なストレスなどさまざまあるといわれています。むくみやすい方は運動習慣をつけて筋力を上げ、塩分の摂り過ぎなど食生活の乱れにも気をつけましょう。また、入浴もシャワーだけですまさず湯船につかるなど、からだを冷やさない工夫をしてみてください。
スリムな太ももを叶えるには、むくみの原因を把握することがとても大切です。
3.マッサージは効果がある?
太もも痩せにマッサージは効果があるのでしょうか。
マッサージはからだのコリや滞りを解消し、巡りを良くする効果も期待できるとされています。筋肉の緊張がほぐれ、自分の手で触れる安心感からリラックス効果も高いといわれています。
効果的な方法と根拠をみていきましょう。
3-1.むくみを解消するマッサージ法
マッサージには、血流を改善したり脚のむくみを解消する効果が期待できます。
また、筋トレなどで疲労した筋肉をほぐして回復を促す効果もあるといわれます。「筋トレを頑張ったけれど筋肉が硬くなって細くならない」という悩みの解決にもつながります。
マッサージのポイントとして、心臓から遠い、からだの末端から行ないましょう(足首→ふくらはぎ→膝周り→太もも)。
太ももは範囲が広いので、前もも、内もも、外もも、裏ももと部位別に行なうとスムーズです。指や拳、手のひら、腕を使って痛すぎないくらいの強さで行ないます。
マッサージはお風呂の中やお風呂上りなど、からだが温まったタイミングがおすすめです。オイルやマッサージクリームで滑りを良くするとあまり力も要らず、お肌にも優しいですね。
また、マッサージ後はしっかり水分補給をしましょう。
マッサージ直後は血行が促進されるため、酔いがまわりやすくなるといわれています。アルコールは控えてくださいね。
3-2.リンパマッサージも〇
リンパマッサージも脚痩せに効果があるとされています。リンパには、からだにたまった老廃物を排出する役割があるとされ、マッサージでリンパの流れを促進することで、デトックス効果が高められるといわれています。
また、脚の付け根には鼠径部リンパ節、膝裏には膝下リンパ節があります。リンパ節は体内の不要物をろ過するフィルターのような働きをするとされます。体液を膝下や鼠径部に向かって流すようにイメージするといいでしょう。
リンパは全身に張り巡らされていて、皮膚のすぐ下にあります。さするだけでもリンパの流れを促進することができると言われていますので、優しくなでるぐらいの力でマッサージしてみてください。
マッサージの仕上げは、足首からふくらはぎ、太ももへと、脚を下から上にさすり、鼠径部にあるリンパ節を上から優しく押して圧迫し、鼠径部のフィルターへと老廃物を促しましょう。
3-3.脚痩せしたい人へおすすめの漢方薬
「食事や運動には気を遣っているつもりなのに、脚が細くならない…」
そんな方には漢方薬がおすすめです。
漢方薬はこころとからだを理想的な健康を目指す自然由来の医薬品として効果が認められています。
漢方薬は比較的、副作用が少ないといわれているため、ダイエットが目的の方でも安心して服用できます。
「運動不足による肥満」「食べ過ぎによる肥満」「ホルモンバランスによる肥満」などの症状にも、効果のある漢方薬はいくつもあります。
漢方薬は、理想的な心とからだへ導くことを目的としている点が特徴です。漢方薬は体質の改善に働きかけるため、リバウンドを繰り返したくない方への痩せやすい体質づくりには最適といえるでしょう。
「バランスの取れた食事や運動などを毎日続けるのは苦手」という場合でも、漢方薬なら毎日飲むだけ。これなら、手間なく続けられますね。
毎日の生活に医療を取り入れる健康スタイルを実践してみてはいかがでしょうか。
<脚痩せしたい方におすすめの漢方薬>
・大柴胡湯(だいさいことう)
体の余分な熱を取り除き、肝のはたらきをよくして、脂質代謝を改善します。高血圧や肥満に伴う肩こり・頭痛にも使用できます。
・防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
水分循環を促し、余分な水を排泄させます。
水太り、むくみ、汗かきしやすい方におすすめです。
・防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
からだ全体の巡りを良くして脂肪代謝機能を改善し、溜め込んでいる脂肪を減らすのに役立ちます。
ただ、注意したいのは、漢方薬は自分に合っているか否かがとても大切だということです。自分の今の状態に合っていない場合は、効果がないだけでなく、副作用の心配もあります。購入の際には、漢方に精通した医師、薬剤師等にご相談することをおすすめします。
インターネット相談窓口を設けている「あんしん漢方」のようなサービスを利用して、薬効や副作用、漢方薬との相性、日常生活の養生法などを相談してみるといいでしょう。
4.正しい方法でほっそり太ももを目指そう!
太ももが痩せない原因は、主に筋力低下とむくみ。適度な運動でしなやかな筋肉をつけ、生活習慣を改善してむくみを解消しましょう。塩分や冷たい飲み物の摂り過ぎに気をつけるなど、栄養バランスの良い食生活を心掛け、質の良い睡眠をたっぷりととることも忘れずに。
大切なのは無理をしないことです。過度なストレスはリバウンドにつながります。自分に合った方法を知り、今すぐできそうな小さなことから取り組んでみてくださいね。
[文:あんしん漢方]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
ヨガインストラクター・ライター 古城美季(こじょうみき)
2015年、RYT200(全米ヨガアライアンス認定)を修了。グループレッスンやパーソナルレッスンなど、年間700本のクラスを担当する傍ら、新人インストラクターのトレーナーとしても経験を積む。2020年に独立、スタジオとオンラインで年間500本のレッスンを行なう。また、ヨガの知識を活かしてライフスタイルメディアで記事を執筆するなど、兼業ライターとしても活動している。
初心者から中上級者まで、一人ひとりのカラダに合わせたアライメント重視の指導が得意。ヨガを通して「心身の健康」や「心豊かな暮らし」のサポートができるように心掛けている。