14歳以下男女、12歳以下の男女決勝進出者が決定!5月13日から16日まで、千…

14歳以下男女、12歳以下の男女
決勝進出者が決定!

5月13日から16日まで、千葉県柏市・吉田記念テニス研修センター(TTC)にて開催されている「2021 DUNLOP CUP全国選抜ジュニアテニス選手権大会兼ワールドジュニアテニス世界大会代表選考会」。大会3日目の5月15日は14歳以下男女と12歳以下男女のメインドロー準々決勝・準決勝と12歳以下コンソレーション準々決勝・決勝が行われた。

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この大会は、12歳以下と14歳以下の選手による大会。過去の優勝者には、錦織圭(2001年/12歳以下)や奈良くるみ(2003年/12歳以下、2004年/14歳以下)、内山靖崇(2004年/12歳以下)、西岡良仁(2007年/12歳以下、2009年/14歳以下)ら世界のトップレベルで活躍するプレーヤーたちが名を連ね、同大会での優勝は世界への登竜門となっている。なお、14歳以下のカテゴリーは、毎年ワールドジュニアテニス世界大会の代表選手選考も兼ねて行われていたが、日本テニス協会は、今年行われるワールドジュニアテニスのアジア/オセアニア予選(カザフスタン)に選手の派遣を行わないことを決定した。

各カテゴリーの準々決勝、準決勝が行われた大会3日目。14歳以下男子は、第1シードの逸﨑獅王(First-J Junior Team/関西)が1セットも落とさずに決勝進出。逸﨑は威力満点のサーブとフォアハンドが武器だが、強打の中にもドロップショットを混ぜてペースを変えるなど、総合力の高いテニスを見せる。もう一方からは、1回戦で第3シードの神山宏正を下して勢いに乗った安藤雄哉(荏原SSC/関東)が決勝へ進んだ。安藤は、攻め込まれたときにカウンターで切り返すのが得意だそうで、これまでフィジカルを重点的に強化してきたことが今大会の結果につながっているという。タイプの異なる両者が決勝でどのようなプレーを見せるか楽しみだ。


第1シードの逸﨑獅王(First-J Junior Team/関西)


安藤雄哉(荏原SSC/関東)

14歳以下女子の決勝は、ミスの少ない安定感のあるストロークで、ノーシードながらも1セットも奪われずに勝ち進んだ早坂来麗愛(ウイニングショット/東北)と、171cmという身長を生かした高い打点からのサーブやストロークで攻撃的なテニスを見せた第3シードの園部八奏(与野TC/関東)という顔合わせに。ともに「いいプレーができたらいい」「自分のテニスをしたい」と決勝へ向けて意気込みを述べている2人。早坂の安定感が勝るか、園部の攻撃力が勝るか注目したい。


早坂来麗愛(ウイニングショット/東北)


第3シードの園部八奏(与野TC/関東)


12歳以下男子の決勝は
第1シードと第2シードの対戦に

12歳以下男子は、第1シードの安生竜輝(宇都宮サンTC/関東)と第2シードの櫻井義浩(美浜テニスガーデン/関東)が決勝へ駒を進めた。両者ともミスが非常に少ない堅実なテニスが持ち味。関東ジュニアでも対戦しており、毎回ラリーが長く続く展開になるという。安生が「相手を振って、自分でチャンスをつくっていくテニスをしたい」と準決勝後に話したように、いかに相手を振ってチャンスをつくり出せるかが勝利の鍵となりそうだ。


第1シードの安生竜輝(宇都宮サンTC/関東)


第2シードの櫻井義浩(美浜テニスガーデン/関東)


12歳以下女子は、中学1年生で第6シードの吉野寿桃(四ノ宮TC/関西)と、小学6年生で元全日本チャンピオンの石井弥起氏(現早稲田大学庭球部監督)を父に持つ、第2シードの石井心菜(グリーンテニスプラザ/関東)が決勝に進出。吉野は長身を生かしたネットプレーや高い打点からのストロークが魅力。一方の石井は、パワフルなショットを安定して打ち込める高いストローク力が武器。両者とも全国大会は初出場にして、初の決勝進出だ。決勝へ向けては、「楽しく、自分のプレーがいつも通りにできたらいいなと思う」(吉野)、「挑戦者のつもりで、一生懸命に楽しく、足を動かして、最後まで諦めないでやりたい」(石井)と意気込みを語った。


第6シードの吉野寿桃(四ノ宮TC/関西)


第2シードの石井心菜(グリーンテニスプラザ/関東)


大会最終日の5月16日は、14歳以下男女と12歳以下男女のメインドロー決勝と3位決定戦、12歳以下男女コンソレーション決勝が予定されている。なお、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、無観客で開催。選手および引率帯同者には大会前後2週間の検温の協力や会場内でのマスク着用義務などの感染対策が求められている。


<14歳以下男子>
●準々決勝の試合結果
逸﨑獅王(First-J Junior Team/関西)[1] 6-2 6-4 横堀陽太郎(JSSジャンボITS/北信越)
加羽澤龍之介(上尾TC/関東)[5] 6-1 6-3 駒田瑛人(ラボキッズJr/関西)
安藤雄哉(荏原SSC/関東) 3-6 6-3 7-6(4) 永嶋 煌(R-PROJECT/東北)
黒田渓太(成蹊中学校/関東) 2-6 6-3 [10-8] 6-2 6-3 鈴木琉斗(TCコ・ス・パ八尾南/関西)

●準決勝の試合結果
逸﨑獅王(First-J Junior Team/関西)[1] 6-4 6-3 加羽澤龍之介(上尾TC/関東)[5]
安藤雄哉(荏原SSC/関東) 6-1 6-1 黒田渓太(成蹊中学校/関東)


<14歳以下女子>
●準々決勝の試合結果
早坂来麗愛(ウイニングショット/東北) 6-0 6-3 江馬心美(大渡TA/関西)
野口紗枝(レニックスTS/関東) 6-2 6-1 矢口絢菜(たちかわJrTA/関東)
園部八奏(与野TC/関東)[3] 6-3 6-1 井上季子(やすいそ庭球部/中国)
梅國莉音子(与野TC/関東) 6-0 6-3 窪田結衣(愛媛トレセン/四国)

●準決勝の試合結果
早坂来麗愛(ウイニングショット/東北) 7-6(3) 6-2 野口紗枝(レニックスTS/関東)
園部八奏(与野TC/関東)[3] 7-5 3-6 6-1 梅國莉音子(与野TC/関東)


<12歳以下男子>
●準々決勝の試合結果
安生竜輝(宇都宮サンTC/関東)[1] 6-0 6-4 片岡龍亮(三重グリーンTC/東海)
木河 瞭(team.縁/九州)[5] 7-6(2) 6-4 松岡朔杜(チェリーTC/東海)[4]
小林兼輔(桜田倶楽部/関東)[6] 6-2 6-2 三好碧生(パブリックテニスイングランド/関西)[3]
櫻井義浩(美浜テニスガーデン/関東)[2] 6-2 6-1 奈良恒輝(グリーンテニスプラザ/関東)

●準決勝の試合結果
安生竜輝(宇都宮サンTC/関東)[1] 6-0 6-3 木河 瞭(team.縁/九州)[5]
櫻井義浩(美浜テニスガーデン/関東)[2] 6-3 5-7 7-5 小林兼輔(桜田倶楽部/関東)[6]


<12歳以下女子>
●準々決勝の試合結果
吉野寿桃(四ノ宮TC/関西)[6] 6-4 6-1 伊藤 凜(狛江インドアJrATPチーム/関東)
駒田唯衣(GITC/東海)[4] 6-1 6-0 山本杏里(HIT/関東)
山本 晄(ミナミグリーンTC/関東)[3] 7-5 6-1 森下結有(三重グリーンTC/東海)
石井心菜(グリーンテニスプラザ/関東)[2] 6-3 6-4 島村桜良(グリーンテニスプラザ/関東)[7]

●準決勝の試合結果
吉野寿桃(四ノ宮TC/関西)[6] 6-4 6-1 駒田唯衣(GITC/東海)[4]
石井心菜(グリーンテニスプラザ/関東)[2] 6-2 6-4 山本 晄(ミナミグリーンTC/関東)[3]


※カッコ内は所属先、選出地域。[ ]内はシード順位