現在開催中の「ATP/WTA1000 ローマ」に対して、イタリアの主要な…

現在開催中の「ATP/WTA1000 ローマ」に対して、イタリアの主要な監視団体から強い非難の声が上がった。選手に支払われる金額に男女間で不当な差があるというのがその理由だ。伊ニュースサイトUBI Tennisが報じている。【ドロー表】「WTA1000 ローマ」(女子)【ドロー表】「ATP1000 ローマ」(男子)【マッチハイライト動画】錦織、世界6位ズベレフに逆転負け「ATP1000 ローマ」3回戦【インタビュー動画】錦織圭「ATP1000 ローマ」3回戦終了後

Codaconsと呼ばれるこの団体は、機会均等局に対して公式な苦情申し立てを行ったことを発表した。同局は、イタリアの男女間の平等と機会均等に関する政策を直接担っている政府機関であり、多様な政党に所属する政治家らで構成される。今回の動きは、伊La Repubblica紙が掲載した記事が発端となっているが、それによると男子選手の賞金額が女子と比べて格段に高いことが指摘されている。

Codaconsの出した声明では以下のように述べられている。「“ATP/WTA 1000 ローマ”は、2021年に行われるマスターズ1000大会の中で唯一、選手の性別のみによって賞金に格差が存在する大会となる。La Repubblicaの記事によると、この大会の男子の優勝賞金は、女子の優勝賞金よりも37%高額である。その他のラウンドで出場者に支払われる賞金を分析すると、女子選手のために確保されている報酬は、男子選手に支払われる金額よりも格段に低いことがわかる」

今年の「ATP/WTA 1000 ローマ」は、男子はマスターズ1000、女子はWTA1000の大会に分類されている。各ラウンドに出場することで得られる賞金は、女子選手よりも男子選手の方が格段に高額だ。例えば1回戦の賞金は、男子1万2,000ユーロ(約159万円)に対して女子は8,670ユーロ(約115万円)。男子優勝者(24万5,085ユーロ、約3,245万円)は、女子優勝者(17万8,630ユーロ、約2,365万円)よりも6万6,000ユーロ(約880万円)以上も高額の賞金を持ち帰ることとなる。

「2021年には受け入れられない報酬の性別格差であり、女性に損害をもたらすあからさまな差別を引き起こすものである。したがって今日Codaconsは、性差別を理由として男子プロテニス協会(ATP)と女子テニス協会(WTA)を機会均等委員会に告発する」と声明は結ばれている。

この申し立てに関して、大会側やWTA、ATPからは今のところコメントは出されていない。

※為替レートは2021年5月14日時点

(テニスデイリー編集部)

※写真は2019年マドリード大会でのボスコボエワ

(Photo by Julian Finney/Getty Images)