レンジャーズ、エンゼルスでプレーし、2度のオールスター出場経験もあるC・J・ウィルソン投手が現役を引退し、カーレーサーになると米CBSスポーツ(電子版)が報じている。■5年連続2桁勝利など通算94勝、引退も「競争力を放棄するつもりはない」 …

レンジャーズ、エンゼルスでプレーし、2度のオールスター出場経験もあるC・J・ウィルソン投手が現役を引退し、カーレーサーになると米CBSスポーツ(電子版)が報じている。

■5年連続2桁勝利など通算94勝、引退も「競争力を放棄するつもりはない」

 レンジャーズ、エンゼルスでプレーし、2度のオールスター出場経験もあるC・J・ウィルソン投手が現役を引退し、カーレーサーになると米CBSスポーツ(電子版)が報じている。

 記事では、「C・J・ウィルソンは野球人生を終えたが、自身の競争力を放棄するつもりはない」と紹介。36歳左腕の現役引退が正式に発表されたことに触れながら、「彼は、代わりにフルタイムでのカーレーサーのキャリアに焦点を当てると語った」と伝えている。

 ウィルソンは05年にレンジャーズでデビュー。当初は救援投手として起用されていたが、10年から先発ローテーションに定着。33試合に登板して15勝8敗、防御率3.35の好成績で、ワールドシリーズ進出に貢献した。11年も34試合登板で16勝7敗、防御率2.94と活躍し、2年連続のワールドシリーズ進出にチームを牽引。初のオールスター出場も果たした。

 12年からはエンゼルスにFAで移籍し、3年連続2桁勝利をマーク。レンジャーズ時代から5年連続2ケタ勝利としたが、その後は怪我に苦しみ、15年は8勝(8敗)止まり。昨年は登板なしに終わり、オフにFAとなっていた。メジャー通算444試合登板(192試合先発)で94勝70敗52セーブ、防御率3.74の成績となっている。

■「クラッシュしたりすることもこの先あるだろう」

 記事では、ウィルソンがフロリダ州の地元TVでインタビューに答えていたことを紹介。その中で、野球とレースの共通点について「投手として、一般的に言えば(球速が)速い方がよい。ドライビングも同様だし、コントロールが大事ということも共通している。車に乗っている時は、注意深く、落ち着かなければいけない。100マイル(約161キロ)を出している時に、間違ったことをしてしまえば、すぐさま最悪の事態になってします」と力説したという。

 さらに「野球でも万全でない状態で投球してしまえば、フェンス超えの打球を打たれて、負けてしまう。そういった世界でこれまでプレーしてきた。野球選手として考えうるミスには全て直面してきた、もうホームランを打たれることもないね。レーサーとして、クラッシュしたりすることもこの先あるだろう」とも語っている。

 実績十分の左腕は、新たな挑戦でも成功をおさめることは出来るだろうか。