ほけんの窓口レディースが開幕 女子ゴルフの国内ツアー・ほけんの窓口レディースが14日、福岡CC和白C(6335ヤード、パー72)で開幕した。ツアー未勝利の21歳・吉田優利(エプソン)は7バーディー、1ボギーの66で回り、6アンダーで有村智恵…
ほけんの窓口レディースが開幕
女子ゴルフの国内ツアー・ほけんの窓口レディースが14日、福岡CC和白C(6335ヤード、パー72)で開幕した。ツアー未勝利の21歳・吉田優利(エプソン)は7バーディー、1ボギーの66で回り、6アンダーで有村智恵(日本HP)と並ぶ首位発進を決めた。
吉田が笑顔を咲かせた。前半3番は残り90ヤードからピン横3メートルにつけてバーディー。4番は6メートルのバーディーパットを沈めた。7番は1メートル、14番は2メートルにつけて伸ばすなどショットも好調。最終18番もバーディーで締めた。
「やっぱり嬉しいです。今日は比較的、ショットもパットもバランスがよかった。パットは外しても思ったところに打てていたので、ストレスなくできていました」
19年11月のプロテストに合格し、古江彩佳(富士通)、安田祐香(NEC)、西村優菜(スターツ)と同じ2000年度生まれのプラチナ世代と呼ばれる学年。ルーキーイヤーの昨年、古江と西村は優勝を果たしたが、自身は未勝利だった。前週、西村がメジャー初優勝で通算2勝目。吉田は刺激を受けつつ、自分の立ち位置を冷静に見つめた。
「優菜の優勝は凄いこと。あれだけ選手がいて勝ち取るのは凄い。私もいつかはあの試合で勝ちたいと思いましたけど、まだゴルフを上手くなりたいと思っているところなので、私はもっとこうしないといけないなと思いながら見ていました」
同門の上田桃子に質問「どうしても調子が悪い時はどうしてますか」
他にも刺激を受ける存在がいる。同じ辻村明志コーチに師事する上田桃子(ZOZO)が2週前に優勝。ともに過ごした合宿では、34歳となっても努力を惜しまない大先輩の姿があった。「桃子さんがどんな練習をしてきたか、コーチとどんな話をしてきたかを見ている。嬉しいし、自分も優勝したいと思えました」。刺激を受けながら、そんなベテランに質問。「どうしても調子が悪い時はどうしてますか」と聞いてみた。
上田からの返答は「ハーフショットとか、基本的なことをやっているよ」。吉田は「確かに距離を伸ばしたいと思ったら、振ることだけに集中してしまう。足元を見て練習していかないといけないと思いました」と基本の大切さを改めて認識した。
ゴルフ場を離れれば「普通の人」とプロの肩書きを下ろす。趣味はファッションや美容。「コスメが一番好き」と他のプロにも知識を頼りにされる。今大会は、ギャラリーのウェブ投票でベストスマイル賞(30万円)&ベストドレッサー賞(20万円)が決定。吉田は「それを聞いてテンションが上がりました。今週は可愛いウェアをいっぱい見てもらえたら」と笑顔を見せつつ、「あと2日あるので、明日は明日で頑張りたい。毎日60台で回れれば結果がついてくる。全力でプレーしたい」と活躍を誓った。(THE ANSWER編集部)