昨年、新型コロナウイルス感染拡大によりスポーツ界全体が大きな影響を受けて…
昨年、新型コロナウイルス感染拡大によりスポーツ界全体が大きな影響を受けていた間、アメリカでは娯楽としてのテニスに興じる人が大幅に増加した。テニスは選手同士が約24メートル離れて行うスポーツであり、他の人と交流しながら外の新鮮な空気の中でアクティブに過ごすことができる。0(ラブ)から始まるスポーツを、陰鬱な2020年に差し込む希望の光と捉えた人もいたかもしれない。【最新】ATPランキング シングルス
USTA(アメリカテニス協会)は、この傾向を更に推進するため、地域でのテニス活動を活性化させ、その協力者に報酬を与える制度を開始した。「テニスチャンピオンズ」と名付けられたこのプログラムは、アメリカ国内のテニス好きの人々をつなげ、周りの人にテニスを推奨することを奨励する制度だ。米テニスメディアBaselineが伝えている。
「テニスは、熱心で情熱的な人々が競技を推奨する地域で発展する。USTAがテニスチャンピオンズを開始するのは、テニスへの情熱をもって人々を教え、讃え、繋げ、そして元気づけるためであり、地域社会でテニス人口を増やすという目的をもってチームに参加してもらうためである」とUSTAはコメントしている。
たとえば「全仏オープン」は誰が優勝するだろうという話をしたり、友人にテニスを勧めているような、18歳以上のテニス愛好者であればこのプログラムに参加できる。USTAは現在申し込みを受け付けている。
プログラムに参加すると、最大600ドルの報奨金がもらえるチャンスがある他、参加者限定のウェビナー(インターネット上のセミナー)を受けられ、割引クーポンなどももらえる。得られる恩恵は様々だが、生涯スポーツであるテニスの発展に貢献できることこそ最高の褒美だろう。
「テニスチャンピオン」となった者は毎月、複数のチャレンジを達成すべく競い合うことになる。チャレンジは例えば誰かにテニスを勧めたり、初心者のテニス体験を手伝ったりといった内容だ。参加者は単独でこれらのチャレンジに挑戦するわけではなく、USTAが様々なツールやサポートを提供するそうだ。
2020年、初めてテニスをプレーした人数は前年比44%増、ブランクを経てテニスを再開した人数も前年比40%増と、アメリカでのテニス人口は前例のない増加を見せた。テニスチャンピオンズ・プログラムがこの勢いを継続させられるか、期待を持って見守りたい。
(テニスデイリー編集部)
※写真はテニスのイメージ
(Photo by Julian Stratenschulte/picture alliance via Getty Images)