5月16日、東京競馬場でGⅠヴィクトリアマイル(芝1600m)が行なわれる。 このレースは今年で16回目と、比較的歴史…
5月16日、東京競馬場でGⅠヴィクトリアマイル(芝1600m)が行なわれる。
このレースは今年で16回目と、比較的歴史の浅いGⅠレースだが、ウオッカ、ブエナビスタ、アパパネ、そして昨年のアーモンドアイなど数々の名牝が勝利。特に直近2年は、2019年はノームコアがJRAレコードタイムを樹立、昨年はアーモンドアイが4馬身差の圧勝と印象的なレースが続いている。
先週のGⅠNHKマイルCでも、シュネルマイスターとソングラインのハナ差の大接戦。この"東京マイル"は名勝負が生まれやすい舞台と言えるだろう。
先週のNHKマイルCの記事では、「過去約15年における東京/芝1600m重賞の種牡馬別成績」を基に検証を行なったが、今回はそれを牝馬のデータに絞って予想を進めよう。キングカメハメハ、ダイワメジャー、ディープインパクトなどの種牡馬データが漏れなく入ってキリがいるため15年にしているが、牝馬だけに限定すると重賞だけではサンプル数が少ないので、対象は全レースに広げる。
トップは375戦で56勝(勝率14.9%)を挙げるディープインパクトでダントツ。だが、2位のダイワメジャーも186戦26勝(勝率14.0%)となかなかの好成績だ。牡馬とセン馬の成績が214戦19勝(勝率8.9%)なので、牝馬が特に好成績を挙げているのがわかる。
ダイワメジャー産駒はシゲルピンクダイヤ(牝4歳/栗東・渡辺薫彦厩舎)とレシステンシア(牝4歳/栗東・松下武士厩舎)の2頭が出走予定だが、2頭のうちではレシステンシアが有力だ。

2月の阪急杯で重賞3勝目を挙げたレシステンシア
同馬は2019年のGⅠ阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神/芝1600m)勝ち馬。そのあとはGⅠレースこそ勝てていないが、今年のGⅢ阪急杯(阪神/芝1400m)を制し、GⅠでは桜花賞(阪神/芝1600m)、NHKマイルC、そして前走の高松宮記念(中京/芝1200m)で2着と、安定した走りを続けている。
母系の血統もヴィクトリアマイルと好相性だ。母の父リザードアイランドの父系祖父デインヒルは、2008年の勝ち馬エイジアンウインズの母の父と、2015、16年の勝ち馬ストレイトガールの祖母の父と、2019年の勝ち馬ノームコアの父系曽祖父にもその名を見せる。
実は、ダイワメジャー産駒はこのレースで8戦して3着以上なしという、嫌なデータがある。それでも、同じコースのGⅠではカレンブラックヒルが2012年、メジャーエンブレムが2016年、アドマイヤマーズが2019年のNHKマイルCを勝っているため、コース適性自体は悪くないはず。4歳以上馬の成績が2、3歳馬より落ちるというデータもあるが、4歳を迎えても重賞を勝ち、GⅠでも好走しているレシステンシアは例外と考えたい。
前述のように、デインヒルを持つ馬はこのレースとの相性がいいのだが、ディープインパクト産駒のテルツェット(牝4歳/美浦・和田正一郎厩舎)もその血を持つ。
同馬は昨年8月15日の村上特別(1勝クラス、新潟/芝1600m)、11月1日の国立特別(2勝クラス、東京・芝1600m)、年が明けて1月31日の節分S(3勝クラス、東京/芝1600m)、そして前走4月3日のGⅢダービー卿CT(中山/芝1600m)と、十分な間隔を開けながらマイル戦を4連勝している。
母の父は、レシステンシアの母の父リザードアイランドの父でもあるデインヒルダンサー。父ディープインパクトの産駒は2013、14年のヴィルシーナ、2018年のジュールポレールで3勝を挙げており、同馬も母系、父系ともに軽視できない存在だ。
以上、今年のヴィクトリアマイルは、母系にデインヒルの血を持つレシステンシア、テルツェットの2頭に期待する。