デビスカップ・ワールドグループ1回戦「ドイツ対ベルギー」(2月3~5日/ドイツ・フランクフルト/室内ハードコート)の3日目、スティーブ・ダルシー(ベルギー)がアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を2-6 6-4 6-4 7-6(8)で倒し…

 デビスカップ・ワールドグループ1回戦「ドイツ対ベルギー」(2月3~5日/ドイツ・フランクフルト/室内ハードコート)の3日目、スティーブ・ダルシー(ベルギー)がアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を2-6 6-4 6-4 7-6(8)で倒して3勝1敗とし、ベルギーの準々決勝進出を決めた。

 ベルギーのナンバーワンであるダビド・ゴファンが不在の中、リーダー役を任されたダルシーは第1セットを落としたものの、巻き返して3セットを連取。第4セットのタイブレークでズべレフが3つのマッチポイントをしのいだときも冷静さを失うことなく、3時間あまりの戦いを勝利で締めくくった。  「だからこそ、僕らはデビスカップが好きなんだ。驚きに溢れた大会であり、今日僕らはそれをひとつ手に入れた」とダルシーは言った。

 19歳とはいえ、ズベレフは世界ランキング22位。対するダルシーは58位と、理論的には不利なはずだった。

 「僕らと彼らの違いは、僕らのほうが真のチームだということだ。ドイツは多くの偉大なプレーヤーを擁しているが、僕らのほうが母国のため、国民のために心を込めてプレーした」とダルシーは言う。  若きズべレフは21本のサービスエースを叩き込み、第1セットを30分以内で取って、すべてをコントロール下に置いているように見えていた。しかしそれは、ダルシーが第2セットの半ばで反撃を始めるまでのことだった。  この日の最初のシングルスで勝負が決まってしまったため、最後のシングルスにかかっていたのは“プライド”だけだったが、そこでもルベン・ビーママンズ(ベルギー)がミーシャ・ズベレフ(ドイツ)を7-5 6-1で破った。ドイツは今、ワールドグループからの降格を避けるため、9月のプレーオフに臨まなければならない。  弟アレクサンダーは初日にアーサー・デ グリーフ(ベルギー)を倒してドイツ唯一の勝ち星をつかんだが、兄ミーシャと組んだダブルスでは、ビーママンズ/ヨリス・デ ルールのベルギー・ペアにフルセットの激戦の末に敗れていた。  デビスカップの歴史上、ベルギーがドイツに勝ったのは9回の挑戦で初めてのことである。(C)AP(テニスマガジン)