デビスカップ・ワールドグループ1回戦で、前年度優勝国のアルゼンチンがイタリアにノックアウトされた。勝負のかかった最後のシングルスでファビオ・フォニーニ(イタリア)が4時間を超える戦いのあと、ギド・ペラ(アルゼンチン)を2-6 4-6 6…
デビスカップ・ワールドグループ1回戦で、前年度優勝国のアルゼンチンがイタリアにノックアウトされた。勝負のかかった最後のシングルスでファビオ・フォニーニ(イタリア)が4時間を超える戦いのあと、ギド・ペラ(アルゼンチン)を2-6 4-6 6-3 6-4 6-2のフルセットで倒したのだ。アルゼンチン・ブエノスアイレスの屋外クレーコートで行われたこの対戦は、雨と暗さのために月曜日にもち越されていた。 イタリアは初日のシングルスに勝って2勝0敗とリードを奪ったが、アルゼンチンが土曜日のダブルスに勝って詰め寄り、日曜日の最初のシングルスでカルロス・ベロック(アルゼンチン)がパオロ・ロレンツィ(イタリア)を4-6 6-4 6-1 3-6 6-3で下したときに2勝2敗に追いついた。そして、すべてが最後のシングルスに託されたのだった。 1972年にチャレンジラウンドが廃止されてトーナメント方式が採用されて以来、ディフェンディング・チャンピオンが1回戦で負けたのはこれで10回目となる。もっとも最近の例は2015年のスイスだった。 アルゼンチンは同国トッププレーヤーのフアン マルティン・デル ポトロなしでプレーしなければならなかった。デル ポトロはATPツアーに集中するためデ杯出場を辞退していた。12月にアルゼンチン初のデビスカップ・タイトルを勝ち獲ったチームからは、ペラとレオナルド・メイヤーだけが残っていた。 ペラは最終シングルスで最初の2セットを連取し、ほとんど勝ちかかっていたのである。第3セットに入ってからペラがブレークポイントでミスをおかしたのもあるが、プレーが進むにつれてより我慢強くなっていったフォニーニは第8ゲームで自らのブレークチャンスをものにし、試合を第4セット目にもち込むことに成功する。第4セットの第6ゲームでペラは2つのブレークポイントを逃してしまい、フラストレーションからラケットを叩き折った。フォニーニは第4セットを取り、勝負は最後の1セット次第となる。 第5セットの第5ゲームで、フォニーニはブレークを果たして3-2とリード。ペラは第7ゲームでも自分のサービスを落とし、2-5と大きくリードを許した。フォニーニは、次のゲームで自らのサービスをキープ。そして、ブエノスアイレスのレッドクレーにキスをした。 イタリアは4月5日から7日に行われる準々決勝で、ベルギーと対戦する。そのほかの準々決勝の組み合わせは、オーストラリア対アメリカ、フランス対イギリス、セルビア対スペインとなっている。(C)AP(テニスマガジン)